障害者施設の事例
施設名: 病院
うつ病の方が病室のカーテンを全開にしたいと訴えた事例
対応者
対応者 看護師
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
うつ病の方が病室のカーテンを全開にしたいと訴えた。
師長を呼び、説得してもらった。
うまくいかないときは、1人で抱え込まず他の職員に頼ることも重要。
トラブルが起きた背景
Aさんはうつ病の既往歴がありこだわりの強い方です。
私の病棟は一般病床でAさんは既往歴とは別の疾患で入院されていました。
Aさんは病室のカーテンを全開にして欲しいと要望してくる方で、大部屋なのですが自分の病床だけでなく、他の患者様のカーテンも開けて欲しいと要望してくる方でした。
看護師の立場である以上、他の患者様のプライバシーに配慮するのも看護師の役割でもあります。
オムツ交換の際「カーテンを開けてください。」と要望がありました。
私は「他の患者様のプライバシーになってしまうので、他の患者様のカーテンは開けられません。」と言うと、「なんでよ!早く開けてよ!」とAさんは怒り出してしまいました。
10分ほどそのやり取りをし、収拾がつかなくなったので師長さんに説得してもらい落ち着いてくれました。
その後、師長さんと一緒に私とAさんのやり取りをリフレクションし説得する方法や対処方法を学ぶことができました。
それからはAさんとも円滑にコミュニケーションを図ることができています。
対応者の中での対応
自分だけでは解決できなかったので師長さんに相談して良かったと思いました。
師長さんが一緒に対応してくれたことで解決しただけでなく、師長さんとのやり取りからも学びが得られたことが良かったです。
悪かった点は、自分自身で解決しようとしたため、最後は言い争いのようになってしまったので日々のコミュニケーションの取り方を自身でも学習したり、先輩の対処方法をよく見ておくことが必要であったと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
大部屋での療養となると様々な問題が生じてくると思います。
私が体験したAさんとのやり取りのように、精神疾患をお持ちの方はこだわりが強かったり、自身の感情がコントロールしにくいなどの症状を抱えています。
その中でも本人たちは疾患と向き合いコントロールしようとしています。
やり取りの中で「なんでわかってくれないんだろ。」と思ってしまうかもしれません。
そんな時は1人で抱え込まず他の職員の方に頼っていいと思います。
1人で解決するより複数人で解決することで解決の幅が広がったり、他の職員から得られる学びもあります。
そして精神科特有ではありますが、自分自身を守るためにも他の職員を頼り解決することで良い結果が生まれると思います。