障害者施設の事例
施設名: 生活介護
ダウン症の方が場面の切り替えが苦手な事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
ダウン症の症状により場面の切り替えが苦手だった。
作業量を調整し、次の行動を写真で見せて提示することで切り替えがうまくできるようになった。
一人ずつ丁寧にアセスメントしアプローチしていくことが大切。
トラブルが起きた背景
Aさんはダウン症の特徴からか場面の切り替えが苦手なご利用者でした。
食事の時間になり食堂へ移動をお願いするも、直前の行動を終わらせることが難しくその場で固まってしまう日々が続いていました。
解決策として、作業量の調整を図りました。今までは紙を適当に渡していましたが渡す枚数を3枚と決めました。
全てちぎったらおしまいというような提示をすると終わったら手を止めることができました。
また、声掛けだけだとイメージがつかない様子だったので次の行動を写真で見せて提示する(今回は、配膳された食事の写真)ようにしたところ、やることを理解し食堂へ移動できるようになりました。
対応者の中での対応
自分だけだと解決策は見つかりませんでしたが、他の職員と相談するといろいろなアイデアが出て、スムーズに解決策を見つけることができました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
生活介護で働く職員はプロとしての認識が足りない方を多く見かけます。
「声掛けに応じてくれない」「私の指示は通る」など根拠のない話題で支援している場面を多く見てきました。
職員はプロとして障害者の特性やご利用者一人一人の得意なことや苦手なことの把握、何で理解をしているのかの確認などを今一度見つめ直す必要があると思います。
健常者の私たちでも一人一人、得意なことや苦手なことがそれぞれ異なります。
障害者だからと言って特別な人たちと感じるのではなく、一人ずつ丁寧にアセスメントしアプローチしていくことが大切だと思います。