障害者施設の事例
施設名: 生活介護
中度知的障害の方が特定の利用者を嫌がり通所を拒否した事例
対応者
対応者 サービス管理責任者
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
中度知的障害の方が特定の人を嫌がり、一時期通所を拒否した
2人が鉢合わせにならないように通所スケジュールを組み直した
特定の利用者を嫌がっている利用者の社会性を上げるプログラム作りを検討
トラブルが起きた背景
Mさんは利用者の好き嫌いが激しい性格で、私の勤務する生活介護事業所でも「あの人嫌い」「この人と一緒にいたくない」と漏らすことが多いです。
2021年4月の頭、Mさんは「口が悪く手が早い」脳挫傷の女性の利用者(以下Aさん、当時53歳)が直近で休まず、週3回の決められた通所日に通所してくることを嫌がり、作業所への通所を拒否しました。
それは5月の終わりまで続きました。
私は6月の頭、MさんとAさんの2人を面談室に集め、2人が鉢合わせにならないように通所スケジュールを組み直した旨を伝えました。
結果、Aさんが通所する日はMさんは午前中で帰宅することになり、Aさんは午後からの通所ということになりました。
そのおかげでMさんは再び生活介護に通うようになりました。
対応者の中での対応
取り敢えずMさんが嫌がって退所するという最悪の事態は避けることができました。
その点は良かった点ですが、Mさんが半日で帰宅する日を作らざるを得なかったのは悪かった点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
生活介護は社会性の訓練でもあるので、できればMさんには一緒に過ごす利用者を選り好みしないようになってほしいと思います。
今後同じ状況になった場合、特定の利用者を嫌がっている利用者の社会性を上げることが課題だと思います。
他の利用者と仲良くするスキルを身に着けられるプログラム作りをできたらと考えています。
生活介護から就労にステップアップすることも想定している事業所なので、この点は尚更に重要視すべきだと思います。