障害者施設の事例
施設名: 就労移行支援
仲が悪い利用者間での責任回避トラブル事例
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
仲が悪い利用者間での責任回避トラブル
監視カメラを見直して責任の所在を確認
過去他施設で問題行動を起こしていた人物については施設内で職員に共有しておく
トラブルが起きた背景
SさんとUさんは日頃から仲が悪く、当施設のパソコンの組み立て作業においてたびたびトラブルになっていました。
今回は組み立てたパソコンを作業台から落としてしまい破壊してしまったということから、SさんとUさんとの間で責任問題を追求するトラブルとなってしまったのです。
当施設では、パソコンの組み立てについて補助役を立てて作業を行うという仕組みで、Sさんは障害が重いためUさんが補助に当たって作業をしていました。
ですが、どうやら組み立てたパソコンを作業台に乗せたままにしたらしく、責任については補助役であるUさんにあるということになったのです。
ただUさんはこの決定については納得しておられませんでした。
ほとんどの作業をUさんが行ったということを言い出し、Sさんは障害を理由に何も作業に参加していないとまで言い切ったのです。
そのため当方は監視カメラを見直して作業内容を確認しました。
Uさんの言い分が事実であることをカメラが証明し、Sさんについては残念ですが施設利用の検討を考えていただきました。
対応者の中での対応
今回、Sさんが前に利用していた作業所内での問題行動について資料が存在していて、注意喚起があったらしいです。
監視カメラで事実確認をしたことは良かったのですが、Sさんの問題行動について、職員やその他アルバイトのスタッフに伝達がいっていなかった点が大問題です。
そのためUさんの言い分について、仲が悪いからそこまで言うのでは?と言う意見もあり、事実確認が若干遅れたことが悪かった点でしょう。
職員としては、身体に障害がある人物については疑いたくない部分もあるのですが、施設利用で問題になった人物について情報共有し対処をしなかったのは、当施設の落ち度に思えました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
施設を利用している方の中には、過去に問題行動を起こしたため施設を移らざるを得なくなった人物もいます。
そのため、どのような問題行動を起こした人物であるかを、職員一同に徹底して通達しておくことはとても重要に思えます。
そうしないと暴力事件に発展した場合、収拾がつかないうえ職員が怪我をすることもあり得ます。
今回は当施設では監視カメラが存在し、嘘をついているかどうか、作業を本当にさぼっているかどうかを見られるようにしていたからわかった問題行動です。
問題行動を監視する意味でも、監視カメラを見直すというのは重要に思えます。