障害者施設の事例
施設名: 自立訓練(機能訓練)
利用者の身体不調を機に信頼関係が崩れた事例
対応者
対応者 理学療法士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
原因不明の身体不調をきっかけに、利用者からの信頼が損なわれた。
冷静に話を聞き、別の療法士に申し送りを行い事なきを得た。
日々細かく情報を記録し、親身に話を聞く一方で自分の非のないところは理解していただくことが重要。
トラブルが起きた背景
Iさんは、長女様と2人暮らしをされている方で家の中ならなんとか1人で日中生活できるくらいの認知レベル、身体能力でした。
元々は療法士のことを慕っていてリハビリの運動やマッサージなどをすると大変喜ばれていたのですが、ある日何が原因だったのかリハビリを行った夜にベッドで動けなくなり、それが2、3日継続するということがありました。
その後、運動機能も戻り生活もそれまで通りになったのですが、信頼関係が一気に損なわれてIさんも娘さんも手の平を返したように療法士を否定するようになりました。
あまりの変わりように対応に困りましたが、落ち着いて別の療法士に申し送りことなきを得たという経験があります。
対応者の中での対応
良かった点は、冷静にIさんや娘さんの話を聞いて受け答えができたことです。
悪かった点は、何度も会っている方なので日々の記録も簡易化してしまっていたことだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まずはカルテなどにできるだけ細かく状況を記載するのを日々心がけておくことが大切です。
自分が関わった前後では問題がなかったことやバイタルサイン、ご自身の発言などもわかりやすく書面に残しておくとトラブルになりにくいかと思います。
また、もし何かあったときには親身になって話を聞く一方で、自分の非がないところに関しては明確に線引きして自分の介護や関わりに問題がなかったことを理解しておいてもらうと大きな問題にはなりにくいかと思います。