障害者施設の事例

施設名: 就労継続支援A型

知的障害の方がボックスの場所が変更されパニックになる事例

対応者

対応者

対応者 作業(職業)指導員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

知的障害の方が使うボックスの場所が変更されパニックになった。

「あるはずのものがない」ことに慌てたSさんはA社に戻りましたが、コミュニケーションの問題があるために作業指導員に状況をうまく伝えられません。A社の担当者Kさんは、Sさんが担当しているB社のフロアを訪問して事態を把握しました。その後、B社の窓口になっている人事部を通じて「社内メールを置くボックスの場所は変えないでほしい」と当該部署に依頼しました。 Sさんは定められた業務をこなすことはできても、何か変化があった場合に対応が難しくそれがほんの1メートル程度の移動でも、新しく覚え直すのはかなり負担であることを説明しました。また、その場でやりとりをするのに十分な言語能力がないので、助けを求めにくい事情にも理解を求めました。 利用者側の、知的障害に関する理解が不足したために起きた事例なので何が問題なのか、どういう対応ならできるのか、今後の対応を含めて具体的に説明した上で理解を求めたのが良かったと思います。

この時のKさんの対応は良かったと思います。 しかし、もし知的障害を持つ働き手の特性について利用者のB社側に対してあらかじめ説明があったなら、この種の問題が起きるのを避けられたかもしれないと考えます。 グループ企業ではありますが、福祉作業所と違って利用者側が必ずしも障害について知識がある、理解がある人ばかりではないことを念頭において「できること」「配慮が必要なこと」は知らせておいた方が良いと思います。

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トラブルが起きた背景

A社は大手企業B社のグループ会社で、知的障害・精神障害・発達障害などを持つ人を雇用してB社の社内業務を請け負っています。
A社に雇用されているSさんは知的障害のある男性で、郵便物や連絡文書(「社内メール」と呼ばれる)をB社の各部署に届ける仕事をしていました。ある年の年末、ちょうどオフィスの掃除が終わった後、Sさんが担当している階ではいつも社内メールを置くはずのボックスの場所が変わっていました。Sさんは就労場所のB社の人を誰も知らないので、どうしていいのかわからずパニックを起こしてしまいました。

対応者の中での対応

「あるはずのものがない」ことに慌てたSさんはA社に戻りましたが、コミュニケーションの問題があるために作業指導員に状況をうまく伝えられません。A社の担当者Kさんは、Sさんが担当しているB社のフロアを訪問して事態を把握しました。その後、B社の窓口になっている人事部を通じて「社内メールを置くボックスの場所は変えないでほしい」と当該部署に依頼しました。
Sさんは定められた業務をこなすことはできても、何か変化があった場合に対応が難しく、それがほんの1メートル程度の移動でも、新しく覚え直すのはかなり負担であることを説明しました。また、その場でやりとりをするのに十分な言語能力がないので、助けを求めにくい事情にも理解を求めました。
利用者側の、知的障害に関する理解が不足したために起きた事例なので、何が問題なのか、どういう対応ならできるのか、今後の対応を含めて具体的に説明した上で理解を求めたのが良かったと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

この時のKさんの対応は良かったと思います。
しかし、もし知的障害を持つ働き手の特性について利用者のB社側に対してあらかじめ説明があったなら、この種の問題が起きるのを避けられたかもしれないと考えます。
グループ企業ではありますが、福祉作業所と違って利用者側が必ずしも障害について知識がある、理解がある人ばかりではないことを念頭において「できること」「配慮が必要なこと」は知らせておいた方が良いと思います。

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