障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
精神障害の方が無視されたと勘違いし刃物を持ち出した事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
精神障害の方がスタッフに無視されたと勘違いし自宅から刃物を持ってきた。
スタッフは身の危険を感じ、契約を解約した。
施設側がスタッフの安全を守れるよう対応を徹底する。利用者の特性把握し、支援員としての立ち位置を示すことも重要。
トラブルが起きた背景
主に精神障がい者を対象とした就労支援施設で、作業の支援をしていました。
Iさんはトラブルメーカーで、普段から急に怒鳴ったり、女性利用者に対する性的な言動が目立っており、過去に暴力団組員だったといつも吹聴していました。
要注意人物だったので接触が少なく済むよう心掛けていましたが、ある日Iさんが私に話しかけていたらしく、私は気付かなかったため作業を続けていたところ、急に激しく怒り出しました。
「覚えておけ」と言い捨て、施設を飛び出し自宅から刃物を持ち出して戻ってきたそうです。他のスタッフが止めてくれたため接触せずに済みました。
対応者の中での対応
私は福祉系の資格のない、アルバイト要員でした。
勤め始めてから約半年経っての出来事でした。社員の方には、接し方に正解はないと言われました。
この件で、帰り道に刃物を持ったIさんが待ち伏せしていないかと、身の危険を感じるようになりました。
夫に報告すると憤り、すぐに仕事を辞めるように言われました。精神的な障害があり、このような特徴を持つ方は、本来なら入院していなければならないと思います。
相手と私のトラブルを越して、施設側の責任も問われる問題だと感じています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
私はこの件の後、すぐに契約を解約していただきました。
人材派遣会社からの紹介だったため、施設とのやり取りは派遣会社社員が対応してくださいました。
また派遣会社もこの施設との契約自体を解約されました。
障害者支援の施設にはたくさんの種類があると思います。
私は精神疾患を持つ方々の支援施設で働きましたが、こんな風に身の危険を感じるトラブルが起こることは稀だと思います。
まずは施設側に安全を守っていただく誠意ある対応を期待します。
そして利用者一人一人の特性、気質をきちんと把握し支援員としての立ち位置を示すことも大事だと思います。