障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援A型
統合失調症の方が職員が悪口を言ったと勘違いした事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
聴覚障害のある利用者が職員に悪口を言われたと勘違いした。
担当官を変更したが再度同じ状況になった
悪口を言っていない証拠として、音声を提出しかないように思われる
トラブルが起きた背景
Sさんは聴覚に障害があり、統合失調症という判断を受けているからなのかはわからないのですが、被害妄想というものが大きく現れています。
以前利用していた事業所から、私が勤務している事業所にやってきた方です。
今回のケースは、職員である担当官が、Sさんに対し悪口を言ったということから問題が起きました。
実際に職員に話を聞くと、そのような悪口を言ったことはないとのことでした。
Sさんに対しては作業が遅れ気味ですとだけ説明をしたが、Sさんに対し作業を急ぐように強要したことはないとのことです。
その上で、Sさんを担当した担当官に外れてもらい、違う人を担当官に添えました。
ですが再度同じ結果となりました。
対応者の中での対応
今回の対応について良かった点は、すぐさま担当官を変更した点です。
ですが、結果として同じ状況になった点が問題です。
つまり相手の方の言う「悪口を言われた」という問題について否定できていない、悪口を言っていないことを証明できなかった点です。
解決法については職員の言動を記録するしかないでしょう。
今後同じ事例が起きた時の対処法
言った言わないという問題については、残念ながら対策としては声を録音してしまう、これしかないです。
ただこの対策をとることで問題になるのがプライバシーとか、他の利用者の方の音声はどうするのか、といった部分でしょう。
今回のケースの問題は、被害妄想を持つ人物に対「違う」と証明をする難しさです。
この問題は恐らく多くの事業者で現在進行形で考えるべき点だと思います。
私個人の意見としては音声を記録して証拠にし、相手に対して証拠を差し出すという方法しかないように見えます。
そうすることで医師や他の事業所と連携できるかもしれないです。