障害者施設の事例

自閉症の方が職員に対し付きまとい行動をした事例

事例データ

投稿者

対応者

対応者 児童指導員

性別 男性

お相手

対応者

性別 男性

2014年秋頃、当時勤務していた福祉施設を利用していた、支援学校に登校している男子高校生による職員への付きまとい行為がありました。

当時勤務していた施設では、人手が足りない時に別部署から応援に来ていただいていました。

その時に出会った職員のことを気に入り、支援学校への登校時間を利用して応援職員に対して付きまといがあると報告と相談を受けました。

職員には無理しない程度に通勤時間を変更していただき対応をお願いしました。

相談をうけ支援学校に連絡し、利用者の担任と事案を確認後、事実確認をするために一定期間担任とともに利用者の通学の様子を確認しました。

何度か支援学校に提出してあった通学ルートから外れる事はあったものの、付きまとい対象の職員と出会いことに気付くと、自然と付きまとい行動が落ち着いていきました。

良かった点

強引に引き離すのではなく、自然と諦めさせる流れに持っていけたことは良かったです。

また応援職員にも協力いただき、利用していた施設に来所すれば職員に会えるという考えに持っていけたのも良かったと思います。

改善点

多感な時期の利用者だったので無理にわからせるというのは無理だと思います。

強引なことをして変に拗らせてしまうこともあり得るので、担任の方と少しずつ本人が納得できるよう話をしていきました。

身体や心の変化は健常者であろうと障害者であっても変わらないと思うので、数年単位の時間で利用者の変化を期待する感じで、気長に対応していければと思います。

障害児の方はできることが少ない事が多いかもしれませんが、本人が理解し納得できればある程度できるようになると思います。

短期間にすべてを完璧にを目指さず少しずつ出来たことを褒めて、ダメな事はダメと言ってあげればと思います。

先輩福祉士からのコメント

なぜこのようなことが起きるの?

このケースは、自閉症特性による「人への強い関心の固定」と、環境の変化が重なったことが背景ですね。普段と違う職員との出会いが刺激となり、「会いたい」という気持ちが行動として表出してしまったのでしょう。悪意があるわけではなく、距離感や適切な関係性を判断する力がまだ十分育っていない中で起きた出来事だと思います。

分析とアドバイスは?

対応として、強制的に止めなかった判断はとても大切でしたね。自閉症の方には「禁止」よりも「代替行動」と「見通し」を示す支援が有効です。会える条件や場面を明確にし、行動の選択肢を整理してあげることが重要です。また、職員間・学校との情報共有を継続し、支援の軸をぶらさないことが安心感につながります。焦らず積み重ねていきましょう。