障害者施設の事例
施設名: 施設入所支援
言語能力の低い方が他者に噛み付いた事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
言語能力の低い利用者が突然他者に噛み付いてしまった。
原因がわからず、同様のトラブルが起こってしまった。
3度目が起きないよう、出来る対応を行っていく。
トラブルが起きた背景
Sさんは中度知的障害で、自分の気持ちを言語化する能力が低く、言葉によるコミュニケーションが難しい方です。
突然、何の前触れもなく女性利用者に噛み付いたというトラブルがありました。
かなり強く噛み付いてしまい、無理やり手で口を開かせ離そうとしましたがビクともしません。
3人ほど職員が集まって対応しようとしましたが、下手に引き離すと女性利用者の怪我がさらに深くなるため「離しなさい!」と声掛けし、本人が口を外すのを待つしかありませんでした。
しかし本人に言語能力がないため、なぜ噛み付いたのか十分に原因を分析することが出来ず、また同じ利用者同士で同じトラブルが起きてしまいました。
トラブルが起きた時間は自由時間だったので、その後は同じトラブルが起きないよう本人達の接触を出来るだけ防ぎ、出来るだけSさんに職員が付くようにしたので3度目は起きていません。
対応者の中での対応
原因分析がきちんと出来ず、2度目のトラブルが起きてしまったことが悪かった点です。
事故が起きたことは職員間で共有されていましたが、うまく対応が出来ませんでした。
人手不足も要因にあると思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回は初回の事故を防ぐのはかなり難しかったと思います。
普段から穏やかな性格の利用者で、他の利用者を攻撃したことは一度もありませんでした。
もし機嫌が悪そうだなというような行動があったり、普段から攻撃的な性格であればある程度警戒も出来たと思いますが、全くの不意打ちの出来事でした。
重要なのは2回目を防ぐということでしたが、それも不十分でした。情報の共有はされていても普段から職員の数が少なく、十分にSさんに寄り添ってあげられていませんでした。
自由時間は出来るだけ問題のあった女性利用者とは距離を取る、という対策法しか取れませんでしたが、3度目が起きないよう十分気を配っていくとのことです。