障害者施設の事例
施設名: 訪問介護事業所
うつ病の方がスタッフの占いに対する発言に嫉妬した事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
うつ病の方がスタッフの占いに対する発言に嫉妬した。
気持ちを汲み取った声掛けをしたことで、笑顔になられた。
あまり踏み込んだ話題や発言は控えた方が良い。
トラブルが起きた背景
利用者Kさんは過去に元夫からDVを受けるなどしてうつ病を発症し、それに伴う引きこもりや幻覚を発症しています。
私は家事援助で訪問しており、今年の8月下旬、いつも通り家事援助を行っている時に会話の中で「私今度占いに行くことになったんです。」とお話をしました。
するとKさんは「ああ、そうですか。そうなんですね。へえー。」と、ふてくされたような様子になりました。
実はKさんは昔占い師になろうとしていた事があって、私も家事援助に入り始めの時に手相を見てもらった事がありました。
Kさんからすると、私が見たのにまたどうして違う占い師の所に行くんだという、ある種の嫉妬心のようなものが芽生えたのかもしれなかったです。
なので、Kさんに安心してもらうために「当たるかどうかはわかりませんけど、体験として少し遊びに行ってみようかなあと思っただけですよ」と言いました。
対応者の中での対応
良かった点は、即座にKさんの気持ちや思いをくみ取って、落ち着いてもらうために言葉を選んだところです。
結果的にKさんは「そうですか、うふふ」と笑顔で声に出して笑ってくれて、その場の雰囲気も元に戻りました。
悪かった点は、Kさんの妬みや嫉妬心が芽生えやすいということを予測できなかった事です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
Kさんの占いに関する事だと、言葉を選ばないといけないと思ったので、もう次はこのような事はないようにすることはできます。
ただ他の利用者の時は、あまり踏み込んだ話題や発言は控えた方が良いというのが今回のトラブルにおける教訓です。
今回のように新しい利用者の一面を発見する事もあるので、何度も失敗しながらその都度学んで次に活かしていければと思いました。