障害者施設の事例
施設名: 放課後等デイサービス
プラダーウィリ症候群の方に愛着障害が出た事例
対応者
対応者 児童指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
プラダーウィリ症候群の方が過保護に育てられ愛着障害が出た。
パニックになったら抱きしめ、ひたすら安心できる言葉を伝えた。
障害の特性だけではなく、利用者が育った環境がどのように結びついているのか、多方面から分析することが安心できる支援につながる。
トラブルが起きた背景
放課後デイサービスの提供時間のことです。
そのお子様は障害の疾患から満腹中枢が満たされない病気で、ご飯だけでなく色々なことへの執着があるお子さんでした。
家では過保護に育てられたこともあり、自分の思いが通らないとパニックになるお子さんでした。
その子には「自分の髪を抜いて食べる」という行為がありました。
車椅子に乗っていましたが、パニックになると大きく体を動かすため車椅子から落ちてしまうくらいに暴れます。
この日も思い通りに行かずに大きく暴れ、何度も自分の髪の毛を抜いていました。
抜きすぎると頭からも血が出てしまい親御様も心配してしまいます。
過保護が故に愛着障害が出ていると判断した私含め職員は、パニックになったら彼女を抱きしめひたすら安心できる言葉を伝えました。
するとすぐに落ち着くことができ髪の毛も抜かないようになりました。
対応者の中での対応
彼女の暴れている理由をただの「思いが通らない我儘」と判断せず、障害の特性、育った環境から彼女が今何が不安かを予測し行動ができたことは良い対応だったと感じます。
今後同じ事例が起きた時の対処法
障害の特性だけに注目することなく、育った環境についても職員同士で共有をすることが大切です。
障害特性が○○だからこういう対応ではなく、利用者が育った環境がどのように結びついているのか、多方面から分析することがお子様にとって安心できる支援につながります。
上記のお子さんであれば常に過保護に育てられたため、家族以外の人が何故自分に「良くしてくれないのか」がわかりません。
もちろん我儘をすべて聞くのが良いというわけではありません。
「愛されたい」とそう思っているのだ、と環境要因を探れば理由もはっきりとしてきます。
クールダウンをさせる方法は色々な方法があります。
まずは一つのやり方だけに縛られずに、環境要因を探った上で試していくことが大切になるかと思います。