障害者施設の事例
施設名: 宿泊型自立訓練
中度知的障害の方が施設から抜け出した事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
中度知的障害の方が施設から抜け出した
警察から連絡を受けた職員がすぐに駆けつけ、本人に怪我はなし
利用者の徘徊を防ぐために施錠を厳重にすること、身体を動かすプログラムを少しずつ導入していくことが決定
トラブルが起きた背景
Aさんは中度知的障害があり人との会話が難しいです。
Aさんが使う言葉は独特な表現もあり、理解して関わる職員以外にはあまり通じません。
ある日、朝の離床の声掛けと朝食提供を行っていたところAさんの姿がなく、夜勤の巡回時には姿を確認していたとのことで、離床の際に扉から外に出たことが想定されました。
このようなことが先月にも2回ほどあり、1回は警察に捜索願も出しています。
この時は約1日後の朝に駅にいると警察からの連絡があり、施設に帰りました。
対応者の中での対応
警察から連絡を受けた職員がすぐに駆けつけ、本人に怪我はありませんでした。
脱走した理由について本人に尋ねましたが、明確な返事はなく。
本人がようやく口にしたのは買い物に行きたかったという意味合いの言葉でした。
コロナ禍で買い物支援プログラムが中止されていることが脱走の原因として、施設で今後のプログラムについて話し合いが行われることになりました。
プログラムの変更はよくあるのですが、コロナの流行と共に手作業中心のプログラムとなり、容易に変更ができなくなっていました。
もう少し身体を動かすプログラムも導入しないと、同じ徘徊トラブルを今後も繰り返すリスクが消失しません。
探すことに手いっぱいになっており、きちんと根本的に原因に向き合えていなかったと反省しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今後、利用者の徘徊を防ぐために施錠を厳重にすること。
そして利用者のストレスを増やさないために、身体を動かすプログラムを少しずつ導入していくことが決まりました。
手作業と身体を動かす内容を選択式にしたりと、参加人数を多くしないという対策も考えています。