障害者施設の事例
施設名: 短期入所(ショートステイ)
中度知的障害の方が目を離した隙に施設外へ出た事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
中度知的障害の方が目を離した隙に施設外へ出た。
非常階段にて発見された。
場合によっては他の業務が滞っても見守りを優先する。他フロアへの情報共有や、利用者との信頼関係構築も重要。
トラブルが起きた背景
Iさんは知的障害をお持ちの18歳の男の子でした。
これまで学校には通っていたようですが、自宅以外にご両親なしで泊まった経験はありませんでした。
ご両親が今後のことも考えてまずはお試しでとショートステイを利用されました。
高齢者中心だったためなかなか馴染むことにも時間がかかりましたが、日中は自室でピアノを弾いたり絵を描いたりと穏やかに過ごしておりました。
夕方になるとお家に帰れると思っていたのか落ち着きがなくなってきてしまいました。
若く体力もあるため、他のお客様の対応をしながらもなんとか見守りを行っておりましたが、施設外へ出てしまわれました。
幸い事故なく施設の非常階段におりました。
対応者の中での対応
高齢者となかなか馴染めないことは利用前から予想しており、事前にご家族からご本人様の好きなことをヒアリングし提供できたことと日勤帯では職員の人数も多くいたため、交代で個別に対応することができました。
悪かった点としては、夜間帯に入り職員の人数が減り完全な見守りができなかったことです。
もちろん施錠は徹底していましたが、難しい鍵を解錠して外に出てしまうことまで予想できていなかったことが反省点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
他の仕事が止まってしまうとしても、完全に1対1で見守りを行うことを徹底したいです。
この後鍵については取り替えてもらったのでその点は問題ないかと思います。
他のフロアへの情報共有や宿直への情報共有も行うようにします。
そもそも閉じ込めるという発想に疑問を感じているため、日中の利用を何度か繰り返しご本人様に安心していただけるような関係構築も考えなければいけなかったと感じています。
現在はそのような行動もなくなってきてはいますが、ご家族様にもどうしてもご本人様の気持ちが落ち着かない時は迎えに来てもらうこともご了承いただいています。