障害者施設の事例

施設名: 宿泊型自立訓練

中度知的障害の方が職員に暴力を振るい刺そうとした事例

対応者

対応者

対応者 生活支援員/男性

お相手

対応者

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

中度知的障害の方が職員に暴力を振るい刺そうとした

同僚への暴力に急いで対応し、冷静さを欠いたことを反省した

利用者からの暴力は、穏やかな対応が大事。場所や対応者を変えることも必要

トラブルが起きた背景

Kさんは軽度の知的障害があり、こだわりも強く自分のルールでないと動けない時が多々ある方でした。

そんな時に周囲が何を言っても届きません。

しつこく注意すると、物を投げつけたり殴りかかってきたり暴力を行使することもあり手強い方でした。

夕食時間が来ているのに布団から出てこなかったので、もう一人の職員が声掛けに行きました。

いつまでたっても帰ってこないので様子を見に行くと、その職員がKさんに飛び蹴りをくらっているではありませんか。

これは危ない、止めねばと思い寄って行ったのですが、いきなりKさんの標的が私に変わったようで、鉛筆のような先のとがったものを振り上げて「殺す」と言って襲い掛かってきました。

思わず顔を守るように腕を身構えてたのですが、Kさんは何かにつまずいたようで転けてしまい、自分で自分の腕にその鉛筆のような凶器を刺してしまったのです。

対応者の中での対応

同僚が暴力を振るわれているのを見て飛んでいきましたが、今考えるともう少し落ち着いて対応していたならばと思いました。

というのも、やはり急に二対一の状況になったら相手は逆上して当然かもしれないからです。

そういう意味で対応にまずかった点があったと反省しています。

今後同じ事例が起きた時の対処法

やはり暴力を振るわれる方についてはことを急がず、ゆっくり時間をかけて対応することが大事かもしれません。

あるいは場所を移すとか、対応する人を三人目に変えるとか、もう少し考えると状況がいい方に変化していたかもしれません。

決して頭ごなしにとか、抑制する方向に対応するとかはいけないと思います。

状況は悪化するだけと思われます。

大事なことは急がず穏やかに対応するということでは、やはり基本は北風ではなく太陽だとつくづくそう思う次第です。

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