障害者施設の事例

施設名: 共同生活援助(グループホーム)

中度知的障害の方が脱水寸前まで長風呂する事例

対応者

対応者

対応者 アルバイト/女性

お相手

対応者

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

中度知的障害の方が脱水寸前まで長風呂する

すぐ他の職員の方に共有し、自主的に動いてもらうよう解決

1人でも多くの見守る目を確保するのが、トラブル解決への一歩となる

トラブルが起きた背景

アルバイトという形で、知的障がい者の方達が暮らすグループホームで日常生活の見守り担当をしています。 その施設には、Kさんという40歳の自閉症の女性が暮らしていました。
体重100キロ程と大柄ですが彼女はとても愛嬌があり、他の方にも優しい入居者さんでした。

Kさんは何より入浴が大好きで、いつも長風呂をしていました
そのためお風呂の順番はいつも最後と決まっていました。
ただ長風呂の時間が段々と伸びていき、最終的には1時間程入っている時も。
5分おきに声掛けしますが、100キロの体を1人で引っ張って湯船から出すことはできず、なんとか四苦八苦本人にお願いして彼女をお風呂から出していました。

真夏の時には脱水寸前まで入る事もあり、職員の方と情報を共有して対策を何度も練りました。

結果、「お風呂の栓を自分で早く抜けたら、就寝前のミニゼリーを1つ増やす」という事を説明し、本人が自主的に栓を抜いてお風呂を早目に切り上げる事で、トラブル対応は終了しました。

対応者の中での対応

ヒヤリハットは絶対に起こしてはいけないという危機感を持って臨んでいたため、入浴の時間が普段より長くなりだした際も、すぐに他の職員に共有できたのは良かったと思います。

ただ、本人の大好きなお風呂を早目に切り上げるのはストレスを与えてしまったと思うし、最適な打開策を見つけるまでは本人も怒ってしまうことがありました。

ただ最終的には解決できてホッとしています。

今後同じ事例が起きた時の対処法

利用者さんが持つこだわりは、大抵本人の心の安定やストレス解消に繋がっています。

ただ、そのこだわりをコントロールするのが難しい方も多いのが現状で、本人の健康に悪く影響してしまったり、外で地域住民の方とトラブルになる事も多いかと思います。

そんな時、少しでも自分の中にある「嫌な予感」を見逃さないで欲しいと思います。

些細なことでもモヤモヤする事があれば、すぐに他の職員の方と共有し、1人でも多くの見守る目を確保するのがトラブル解決への一歩となると考えています。

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