障害者施設の事例
施設名: 宿泊型自立訓練
中度知的障害の方が興奮状態になり身体拘束をした事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
中度知的障害の方が興奮状態になり身体拘束をした
今回はやむを得ない緊急事態ということで拘束、暴力行為による二次被害を防いだ
自立支援施設を利用する他の利用者の保護もしなければ、良い結果にはならない
トラブルが起きた背景
Uさんは中度知的障害をお持ちです。
支援施設内で深夜に奇声を発したことで、他の利用者の方とトラブルになりました。
Uさんが興奮したことで暴れ出し、他の利用者を傷つけそうになったため、Uさんの身体を拘束しました。
なお拘束後もUさんは落ち着きを見せなかったため、監視の下、翌日になるまで観察付きでUさんを拘束することになり、問題の解決を図りました。
翌日にはUさんは落ち着きを取り戻しましたので、拘束を解除し、日常に戻っていただきました。
対応者の中での対応
今回はやむを得ない緊急事態ということでした。
Uさんを拘束し、Uさんの暴力行為による二次被害を防げたというのが良かった点です。
悪かった点においては、Uさんが暴力行為と見て取れる行動をするまで拘束権利がないのが問題です。
Uさんとのやり取りにおいて、今後職員が怪我をしない保証がない点が課題です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
宿泊を伴う自立訓練施設では、施設利用者の方を拘束する権利がありますが、これらの権利はあくまでも一時的なものであり、他の利用者の方に被害が及ぶと判断した場合です。
この場合、地域支援員の方もしくは支援員の方が対処をしますが、他の施設利用者の方の安全の確保や誘導などにおいては他のスタッフが協力します。
自立支援施設を利用する他の利用者の保護もしなければ良い結果にはなりません。
特に注意すべき点は拘束の権利で、第3者に被害が及ぶと判断しない限り拘束できないため、徘徊については職員が徘徊を指導し導かなければならないです。