障害者施設の事例
施設名: 自立訓練(機能訓練)
利用者が作業を他者に押し付ける事例
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が作業を他者に押し付け、他の利用者から意見が上がった。
聞き取りを行い、第3者に作業を押し付けないのであれば作業所内への立ち入りを許可するということで解決した。
作業の公平性を重視し、工賃の支払いについてはシビアに見ていく必要がある。
トラブルが起きた背景
Uさんは何かにつけて作業所内で上下関係を作り、どちらが立場が上であるかをつけたがる人物でたびたび利用者の方とトラブルになってしまっていました。
今回のケースでは、Uさんが利用者の方に作業を押し付けるという事態から発展し、Uさんがやりたくない面倒な作業を放棄しているという声が利用者の中から上がったのです。
そのため当方ではUさんに対して行っていた作業が可能なのかどうかを確め、作業が不可能であると判断し別の作業をしてもらうこととなりました。
しかし、別の作業も放棄したため、Uさんには第3者に作業を押し付けないという形であれば作業所に立ち入ることを許可するという流れで解決しました。
対応者の中での対応
今回のケースは聞き取りによりUさんが本当に作業を第3者に押し付けているのか、それも年齢というものを盾にして作業を押し付けているかという点について聞き取りをした点が良かった点だと思います。
聞き取りの結果Uさんは自分より年上の人物の前では作業をしているという話を聞くことができました。
その上で反省点を上げるとすれば、Uさんを年上の方が多い作業日に組み込み作業をしてもらうようにすれば、Uさんにきちんと作業をしてもらえたのではと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回のケースのように、必ずしも利用者の方が作業をして有意義に時間を過ごすとは限らず、中には作業を第3者に押し付けてそのことを黙っているように言う利用者の方もいます。
こうした方の場合作業を妨害することはないのですが、第3者に倍の作業をさせるため、第3者は作業が増えてももらえる工賃は増えません。
それにより当施設を利用してくれなくなることもあるため、公平性を重視しないといけません。
作業をする気構えが無いと見て取れた場合、邪魔しないことを条件に施設の利用を良しとするなど、工賃の支払いについてもシビアに見ていく必要があります。