障害者施設の事例
施設名: 生活介護
最重度知的障害の方が防火設備の破壊行為をした事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
最重度知的障害の方が防火設備の破壊行為をした
保護者同意の上個室対応とした
個室対応の後に、医師に相談をし薬調整などの対応
トラブルが起きた背景
Hさんは3か月前に入所しました。
行動障害(破壊行為や自傷行為)があり、それまでは精神科病棟の完全個室で過ごしていました。
入所を受け入れた1か月は特に問題行動もなく過ごしていました。
しかし徐々に施設にも慣れてきたようで、問題行動が表面化してきました。
自己摘便したものを両手につけ、他利用者の顔に塗りたくる・他利用者の服をびりびりに破く等の様々な行動です。
2週間ほど前に防火扉のセンサー(鉄製)を素手で破壊しました。
防災上非常にまずい設備の破壊行為です。
上席に相談し、保護者同意のもと個室対応(施錠された個室)としました。
対応者の中での対応
防災上非常に重要な設備を破壊されたため、今まで通り生活してもらうことは非常に難しいと思います。
保護者も同意をされたためやむを得ない対応だと思っています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
例えば、ガラスを割ったなどならば、本人のストレス軽減のため一緒に外出するなど他の対応もあったかと思います。
今回の件は、災害があった場合に他利用者及び職員の命を奪いかねない行為だと思っています。
同じような状況になった方がいたら、まずは個室対応を最優先に行い、医師に相談をし薬調整などの対応をしていくと良いと思います。
福祉の世界はきれいごとだけではありません。
今回の事例のようにどうにも対応ができないことがあります。
近年個別支援と叫ばれていますが、あくまでも集団生活内での個別支援だと自分は考えています。
そのため、集団全体が幸せになる方法を選択せざるを得ないことも、時にはあることを知ってほしいです。