障害者施設の事例
施設名: 生活介護
知的障害の方が絆創膏を口の中に入れた事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
異食をしてしまう利用者が絆創膏を口の中に入れた
絆創膏を食べるはずがない、という先入観で対応してしまった。誤飲の可能性も考えられなかった
価値観の決めつけは事故リスクを上げるため、利用者の状況を把握し、他の職員と共有することが重要
トラブルが起きた背景
私が介護福祉士の資格取得のために、実習生として障がい者施設で実習をしていた時のことです。
日中の活動で、地域のリサイクル品の回収作業をしていました。
回収作業のために乗っていた車内でMさんから「痛い」との訴えがあり、確認すると右手第一指、第一関節から爪半月にかけて傷があり少量の出血がありました。
Mさんはその傷が気になったようで、何度も傷口を口に含んだり自分で剥離しようとしていました。
「剥がしたらもっと痛くなってしまいますよ」と声をかけたり手を握ったりして気をそらそうとするが、何度も同じ様な行動が続きました。
施設に戻った後に絆創膏を貼りました。
その後また別の作業をしていると、Mさんは絆創膏を何度も触っていました。
「そのまま貼っておいてくださいね」と声かけをした際、Mさんは絆創膏を外し口の中に入れました。
「それは食べられません!」と強く言うと、私の手に絆創膏を出しました。
後に職員の方から「この方はそういうのがわからないから」と指摘をいただきました。
対応者の中での対応
当時知識が浅かったこと、利用者のことを知らなかったのも原因の一つですが、私の中の価値観だけで「絆創膏は食べない」と決めつけていたことが悪かったと感じています。
また自身の判断だけで対応するのではなく、実習生ならなおのこと職員に相談をしてから対応すべきでした。
絆創膏を誤飲してしまう可能性も十分にあったと考えられます。
今後同じ事例が起きた時の対処法
「食べなくて当たり前」「普通はこうなる」という価値観の決めつけで行動をしていると事故リスクが上がります。
利用者の精神症状や知的障害の有無を知ることを前提に、どのような行動をしてどのようなことに気を付けなければいけないのか、職員や先輩、また事例から学び、それを予測していく力が必要になります。
もちろん自分の目で見た経験を記録していくこともそのことに含まれます。
誤飲する可能性を知っていたなら、こまめに流水で傷口を洗う対応等に変更してリスクを減らす対応も考えられたはずです。
情報を知ること、報告すること、共有することは利用者の支援のために必要不可欠です。