障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
統合失調症の方が他利用者を叩き謝らなかった事例
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
統合失調症の方が他利用者を叩き謝らなかった。
利用者と話し合い、作業時間を調整した
利用者が集中できる作業を依頼する、会話の様子を観察して、その輪に入る
トラブルが起きた背景
利用者Yさんは常に誰かと会話をしていないといけない状態の時があります。
周りの人の事が見えなく誰彼構わず話しかけていきます。
一人で集中して作業している方にも話しかけては相手は手を止めてしまい作業が滞ります。
一度、お年寄りの利用者さんにいつものように話しかけ、話の流れからお年寄りを叩きながら話しました。
お年寄りは自分より年下の者に叩かれ偉そうに言われたことに激怒し、その場の雰囲気が悪くなりました。
Yさんは悪いとは思っていないため、謝らず事が大きくなり困りました。
対応者の中での対応
Yさんは悪いと思っていないため、謝らず事の重大さをわかっていないようでした。
自分も同じことをされるとどうですかなどと話し合いをし、なるべくそのお年寄りとは作業時間が重ならないように作業内容も変えるようにし、時間調整をしています。
良かった点は、Yさんとゆっくり話し合えたことです。
お年寄りや目上の方に対する口調や対応をわかってもらうきっかけになりました。
敬語なども上手く話せませんでしたが、段々とその場の状況に応じて対応できるようになってきました。
興奮すると叩いてしまったり、周りが見えなくなっていましたが、落ち着いて話せるように見守っています。
Yさんと小さなことでも話し合う時間が増えたので信頼関係も築けてきたようにも思います。
悪かった点は、Yさんがお年寄りと会話をしなくなってしまったことです。
注意されてから雰囲気が悪くなり本人も近付かなくなりました。
お年寄りの方も含めてお話しした方が良かったのではないかと考えています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
Yさんが集中できるような作業や活動をしてもらう、会話をしている時にもっと観察し一緒に会話に入っていたらトラブルになる前に対応できたかと思います。
これからはもう少し気を付けていきたいと思います。