障害者施設の事例

施設名: 就労継続支援A型

統合失調症の方が他者が財布を盗ったと疑う事例

対応者

対応者

対応者 世話人

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

統合失調症の方が他者に財布を盗られたと疑い、警察を呼んだ。

両親に確認を取り、財布が自宅にあることを確認した。

今後起こり得るケースについて、事前に想定しておくことが大切。家族に協力してもらうことも解決するために必要。

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トラブルが起きた背景

Uさんは下半身の身体障害をお持ちの方で、被害妄想が強いというか自己防衛本能が強い方で、今回作業所内で他の利用者の方とトラブルに発展しました。

トラブル内容はUさんが所有している財布がなくなったということで、第3者である利用者の方でUさんの近くで作業をしていた男性が犯人であると疑われ警察が出動する事態となったのです。

ちなみに当施設では貴重品を預け入れる設備があるため、Uさんの証言は矛盾しているんです。

その後、警察の出動はUさんが自ら電話して呼び出しに応じる形で警察官の方がやってきました。

Uさんの両親にUさんが財布を持って施設を利用したかを私が確認したところ、財布は所有しておらず、自宅の別のカバンに入っていることが確認され、事件ではなくUさんの勘違いであるという結果になりました

しかし、犯人であると疑われた男性は施設の利用を拒否する結果になってしまいました。

対応者の中での対応

今回の対応についてはUさんの両親に確認を取り、財布という貴重品に関する事実の確認を行い、その上で両親に説得してもらったのが良かったと思います。

しかし、警察という存在をUさんが電話により呼び出すことで、無実の利用者の方を犯人であるという印象を抱かせたのは悪かった点です。

その結果、利用者の男性一人を傷付けかつ利用を拒否するという結果に至ったのが悪かった点で、Uさんの障害についての認識が甘かった点も反省すべきだと思いました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

恐らくですが、障害のあり方においておそらくここまでの行動はとらないという方向で考えるのがダメな考え方で、思い切った行動を施設の利用者の方がとるやもしれないと考えることが重要な課題であると思えました。

今回のケースの場合、警察を呼ぶ可能性について考慮していなかった点、当人が本当に財布を盗まれていると感じている点に配慮していなかったのが問題でした。

また、貴重品などを預け入れる場所が存在していてもそれを理解していない利用者の方や、理解できない人に対してどうするかというのを今後考えていく必要があるように見えました。

今回のケースは矛盾する点がいくつかあり、警察の方がそれを指摘しても相手が応じなかったため、自宅に確認するという手段を取りましたので、利用者の両親に確認するという作業もかなり重要に思えます。

その上で両親から説得してもらうことが重要で、今回のケースは両親の説得により利用者の方に納得してもらったのです。

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