障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援A型
統合失調症の方が挨拶を悪口と聞き違え怒る事例
対応者
対応者 アルバイト
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
統合失調症の方が他者からの挨拶を悪口と聞き違え怒った。
他の社員が間に入って場を収めた。後から、障害により被害妄想があることを説明された。
対話を続け、当事者同士で話ができるような状態を作ることが重要。
トラブルが起きた背景
当時アルバイトをしていたアパレル関係の倉庫でのお話です。
その倉庫は障害者の人も一般の人も一緒に働いている倉庫でした。
その相手方のTさんは私と休憩時間が同じでいつも喫煙所で顔を合わせる方でした。
いつも他愛無い会話を喫煙所でするぐらいの何でもない普通の関係でした。(その時はまだその人が障害者として雇用されていることなんて知りませんでした。)
そしてある日の休憩中、喫煙所にて顔を合わせた時いつものように「お疲れ様です」と一声かけたところ急に「何でそんなこと言うんだ馬鹿やろー!」と怒鳴ってきたのです。
訳が分からず「いや、だからお疲れさまって…」と言う自分の言葉を遮り「お前にそんなこと言われる筋合いなんてないんだよクズが」と罵倒を浴びせられたものですから「意味が分からないんですけど、頭どうかしたんですか?」と言い合いになってしまいました。
その場に居合わせた社員の方に場を収めてもらったのですが、後から聞いた話だと私の挨拶がどうやら「お前ふざけた仕事してるんじゃねえぞ」という言葉に聞こえたらしくそれに怒って罵声を浴びせて来たそうです。
はた迷惑な話だと思いましたが、その後にTさんは障害があって時々そういうことがあるということだったのでそれを聞いて納得しました。
対応者の中での対応
言い合いになってしまったところで社員の方が間に入ってくださり距離をとってくれました。
その後は相手の方に障害があるということで説明をしてもらったので納得し、そのTさんとは距離をとって仕事をするようになりかつ休憩時間も被らないように調整してもらいました。
障害によって被害妄想や、他人に対して過敏になってしまうところがあるというのを学べて良かったと思います。
おそらくそれを知らないままだったらさらに状況が悪くなってしまう可能性もありました。
今後似たような経験をした場合、そのことを思い出し冷静に言い合いにならずに対処できるようになったので、働いている人にもいろいろな人がいるということを勉強できて良かったです。
ただ悪い点としては、やっぱりそういうことがあると少なからず驚くしショックも受けるので、私を雇用する前にそういった方も働いているということを告知してほしかったです。(自分の調べが足りなかったともいえる。)
今後同じ事例が起きた時の対処法
もし言葉が通じるならば、なぜそういう言い方をするのか対話を続け、どんな配慮が足りなかったのかをしっかりと当事者同士で落ち着いて話ができるような状態にすることができれば、お互い遺恨も残らず気持ちよく働き続けることができると思う。