障害者施設の事例
施設名: 就労移行支援
自閉スペクトラム症の方が悪天候時に不安定になる事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
自閉スペクトラム症の方が悪天候時に不安定になり、口腔ケア時に職員の胸元を叩きつけた。
冷静に対応し、口腔ケアを終えることができた。
特に悪天候の際はいつもより慎重に利用者さんの行動一つ一つを確認し、小さな違いを見つけることが大切。
トラブルが起きた背景
Iさんは自閉症をお持ちの利用者で、決まった時間に決まった場所で食事をとり、歯磨きをします。
この日もいつものように口腔内清掃をするためにいつもと変わらない服装、装備、備品、配置で準備をして待っていました。
この日は天候が悪く雨風の強い日でした。
雨の日や天候があまり良くない日は利用者の気持ちも不安定になりやすいと感じていました。
そこにIさんがいつもと変わらない様子で椅子に座りました。
いつものように初めにうがいを2回してそこから歯ブラシをしようとすると、急に立ち上がり私の胸元を拳でドンっと叩き付けました。
付き添いの方もビックリして取り押さえてくれましたが私は取り乱すことなく冷静でいられました。
その後Iさんは、何事も無かったように口腔内ケアをさせてくれ、無事に終わりました。
業務を終えて着替える時、胸元を見てみると拳が当たったところが赤くなっており、翌日内出血になっていました。
幸いそれ以上の怪我はなかったですが、今思うととても怖かったです。
Iさんがなぜそのような行動をしたかは定かではありませんが、悪天候時はやはり気持ちが不安定になりやすいのだと改めて実感しました。
対応者の中での対応
付き添いの方もいつもと同じようにしていてくれましたが、Iさんが立ち上がった段階で色々なことを想定するべきだと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
いつどのタイミングで突然いつもと違う行動をするかもしれないので、少しでも利用者さんが違う行動を見せたら警戒するべきだと思います。
力も強いので、避けられるように心構えが必要だと思います。
特に悪天候の際はいつもより慎重に利用者さんの行動一つ一つを確認しながら小さな違いなどを見つけられたらと思いました。
今回のことに関してはハッキリとした原因は分かりませんが、再発防止のためにも今後注意しようと思いました。