障害者施設の事例
施設名: 短期入所(ショートステイ)
行動障害の方が破壊行動を抑えられず手当たり次第に壊してしまう事例
対応者
対応者 栄養士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
行動障害の方が、破壊行動を抑えられず手当たり次第に壊してしまう。
その日ごとに簡単な作業をお願いし、心を落ち着かせてもらった。
行動の裏にある気持ちを汲み取り、解消するための手段を提供することが重要。
トラブルが起きた背景
Kさんは施設入所当初、衝動的に走ってしまうことが多々ありました。
何かスイッチが入ると、周りにあるものを手当たり次第に壊したり、施設から脱走して駐車場のワイパーやミラーを破壊したりしました。
また酷い時は施設から脱走して、車通りが多い市街まで行ってしまい行方不明になることもありました。
そうなると手がつけられず職員総動員で対応しなければいけないので、事前に防ぐためKさんに朝一番にその日ごとの仕事のようなノルマ作業を割り振っていました。
対応者の中での対応
職員一人一人が日替わりでKさんの担当になっていたため、私がその役割の日には簡単な作業をお願いして気持ちの乱れを少なくしてもらっていました。
破棄書類をシュレッダーにかけてもらう、紙を折り割いて小さなメモ用紙を作ってもらう、溜まった段ボールなどを畳んでまとめてもらうなどです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
その対象者さんによって気持ちや感情の動きや波が出るので、その波を逐一チェックし大波になる前に落ち着いてもらうことが大切だとワーカーさんから聞いていました。
一概には言えませんが、Kさんは寂しさや納得できないことが積もり積もると、言葉で伝えられないもどかしさが手伝って破壊行動に繋がってしまうとのことでしたので、それを日々解消する手段をとっていました。
決して嫌なことではなく、楽しいと感じる作業をKさんにやってもらうことで気持ちを静かに保てることができたのではないかと思います。