障害者施設の事例
施設名: 放課後等デイサービス
衝動性の強い児童が他児を追いかけ回す事例
対応者
対応者 アルバイト
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
衝動性の強い児童が他児を追いかけ回す
具体的で分かりやすい声かけを実施することで改善
障害や特性を理解した上で対応を行うい具体的な指示をする
トラブルが起きた背景
Lさんは軽度知的障害や行動障害をお持ちのお子様で、とても落ち着きがなく衝動性が強いです。
放課後等デイサービスでは、放課後や学校がお休みの日に、Lさんも他のハンディキャップを抱えたお子様達と共に施設で過ごすのですが、しばしば問題が発生します。
Lさんは衝動性が強いため、他のお子様を追いかけ回したり大声で喋ったりして迷惑をかけてしまいます。
そこで私(R)は他のお子様を追いかけ回さないよう常に側にいて、そのような気配がある場合には注意をそらします。
あるいは、静かにしてもらえるように優しく具体的な声掛け(「声のボリュームを1にしよう」など)をして接しています。
そうすることで、Lさんが他のお子様を追いかけ回すことを未然に防ぎ、また具体的なお願いによって自尊感情を傷付けることなく、Lさんが自分の行動を調整しやすくなりました。
また、他のお子様になるべく迷惑がかからないようにすることが可能になりました。
対応者の中での対応
障害の特性を理解し上手く注意をそらすこと。
「声のボリュームを1にしよう」などといったように、具体的で分かりやすく伝えることができたのが良い点だと考えられます。
また、基本的に目を離さず、常に側にいたことも良い点と考えられます。
今後同じ事例が起きた時の対処法
放課後等デイサービスの利用者には、様々な事情をお抱えのお子様がいらっしゃいます。
そのためお一人お一人の障害や特性を理解した上で、対応を行うことが非常に重要となります。
軽度知的障害をお持ちのお子様の場合は、曖昧な指示は伝わりにくいです。
分かりやすく、それでいて具体的なお願いを行うのが良いです。
そしてその際には自尊感情が低くならないように、怒るのではなく優しく声掛けを行うことも重要です。
また、行動障害をお持ちの場合は多動性や衝動性が強く、不注意な場合も多いので癖や傾向をよく知り、トリガーとなるものはなるべく避けるようにしましょう。
もちろん避けられない場合も有り得るので、その場合に備えてすぐに対応できるよう側にいることや、他の人に対応を引き継いでもらえるよう適宜連携を図ることも重要です。