障害者施設の事例
施設名: 短期入所(ショートステイ)
認知症の方がスタッフの目を盗み施設を抜け出した事例
対応者
対応者 サービス管理責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
認知症の方がスタッフの目を盗み施設を抜け出した。
良かったのは、Hさんと接する時間は私が一番長いので、徘徊した時にどこに行くかということはだいたい想像がついたので、一番先に見つけることが出来ました。悪かったのは、3回も同じことを起こしてしまったことです。
高齢者、特に老健施設に入っていることの場合、個人差はあれ認知症にはある程度なっているし、体も何かしら弱い所はあります。その為、頭も冴えてる、体調もいつも良いのが普通になっている施設の若いスタッフから見たら「どうしてこんなことをするのだろう?」ということがたくさんあります。その訳の分からないパフォーマンスの根幹をすべて理解するのは難しいですが、何割かは利用者さんに寄り添うことで理解できます。スタッフの目を盗んで徘徊してしまうHさんの場合は、①施設の他の利用者から仲間外れになった②承認欲求が強い③コミュニケーションの取り方が上から目線ということで、注目を自分に集めるために徘徊することがわかりました。それで施設内で少し責任のある役回りをお願いすることで、承認欲求が満たされたこともあり徘徊は一切なくなりました。非常に面倒ではありますが、一人一人の対応法をそれなりに準備することは結局省力化にもなります。
トラブルが起きた背景
デイサービスとショートステイの老健施設で、介護福祉士の資格で施設責任者兼送迎車の運転手をしています。利用者さんは70代後半から90代前半までになっています。8割の利用者さんが女性で、残りが男性という比率になっています。施設にいる間に食事と風呂に入っていただくのが売りで、少ない人数で対応しています。大学の教授をしていた利用者さんが最近入ってこられて、なかなかみんなとなじめずに困っていました。特に全体で行う遊戯とかに対して強い拒否反応があって、グループ活動に参加されないのでいわゆる仲間外れ状態によくなっていました。そのことを私も含めて言葉柔らかに伝えると余計に怒りだして、施設の空気がよどむことがありました。その日もHさんはグループ活動に不参加だったのですが、スタッフが全体活動にかかりきりになってしまいました。一通りのセレモニーが終わってHさんを探すといなくなっていました。いわゆる徘徊に出てしまっていました。少し認知が入っているので、自分で帰ってこれずにスタッフが総出で探しに行ったことが3回もありました。
対応者の中での対応
良かったのは、Hさんと接する時間は私が一番長いので、徘徊した時にどこに行くかということはだいたい想像がついたので、一番先に見つけることが出来ました。悪かったのは、3回も同じことを起こしてしまったことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
高齢者、特に老健施設に入っていることの場合、個人差はあれ認知症にはある程度なっているし、体も何かしら弱い所はあります。その為、頭も冴えてる、体調もいつも良いのが普通になっている施設の若いスタッフから見たら「どうしてこんなことをするのだろう?」ということがたくさんあります。その訳の分からないパフォーマンスの根幹をすべて理解するのは難しいですが、何割かは利用者さんに寄り添うことで理解できます。スタッフの目を盗んで徘徊してしまうHさんの場合は、①施設の他の利用者から仲間外れになった②承認欲求が強い③コミュニケーションの取り方が上から目線ということで、注目を自分に集めるために徘徊することがわかりました。それで施設内で少し責任のある役回りをお願いすることで、承認欲求が満たされたこともあり徘徊は一切なくなりました。非常に面倒ではありますが、一人一人の対応法をそれなりに準備することは結局省力化にもなります。