障害者施設の事例
施設名: 施設入所支援
軽度知的障害の方が女性への偏見が強く嫌悪感を示す事例
対応者
対応者 ケースワーカー
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
軽度知的障害の方が女性職員への偏見が強く、言葉や態度で嫌悪感を示した。
距離が縮まらず、職員が他施設に異動することになった。
利用者と合う合わないはあっても、関係を築けるように職員から声をかけていくことが重要。
トラブルが起きた背景
利用者のSさんは若い女性職員や新しく入った職員への敵意が強く、言葉や態度で嫌悪感を常に示す方でした。
私も新卒で働きはじめた頃に、そのような威圧的な態度をとられたことにより萎縮してしまい、Sさんを避けるようになりました。
そんな私の態度に気付いたSさんは、さらに私への喧嘩腰の態度をエスカレートさせました。
ある日配膳をしている際、Sさんのテーブルにコップを置いた時にSさんから遠めの位置にコップを置いてしまい、Sさんは私に怒鳴り罵声を浴びせコップを床に叩きつけました。
私はその場で謝罪しましたがSさんの気持ちは収まらず、他の職員が間に入りSさんは別室へ連れていかれましたが、その後もSさんとの距離は縮まらず私は他施設へ移動となりました。
対応者の中での対応
悪かった点は、Sさんに萎縮してしまいSさんと向き合わなかったことです。
良かった点は、自分が追いつめられる前に周りの職員に助けを求めたことだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
福祉施設には様々な人がいます。
職員も人間ですから、利用者との合う合わないは勿論あります。
しかし自分とは合わないからと言ってその人を避けてしまうと溝はどんどん深まります。
何よりもお給料を貰っている以上、人によって態度を変えてしまうことは社会人として失格となります。
恐くてもまずは職員の方から近寄りましょう。
挨拶を自分からする、一日一言話しかける等小さなことで大丈夫です。
きっとその誠意は利用者に伝わると思います。