障害者施設の事例
施設名: 特別支援学校
重度知的障害の方がトイレの使い方にこだわる事例
対応者
対応者 特別支援学校教員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
重度知的障害の方がトイレの使い方にこだわる
排泄前にトイレットペーパーを浮かべて、座って排泄を促した
問題行動には理由がある。理由を見定めて、解決法を見つける
トラブルが起きた背景
Rさんはトイレの使い方にこだわりがありました。
洋式便所の便器には座らず、トイレの個室に入り便器に立って用や大を足す事がこだわりでした。
落ちたら危ないし、排泄したものも便器におさまらないので座ってしてほしかったのですが無理矢理座らせる訳にもいかず、どうしたものかと困っていました。
様子を見てみると排泄した後は必要以上にトイレットペーパーを使い拭き取っていたのです。
色々考えた結果、お尻に水が跳ねるのが嫌なのではないかと仮説を立て、排泄する前にトイレットペーパーを浮かべるという対策をしました。
すると、時間はかかりましたが、水がないのに気づいたのか座って排泄をしてくれるようになりました。
対応者の中での対応
良かった点は、問題行動の前後の様子を見て仮説を立てることができ、それが問題解決につながったことです。
悪かった点は、仮説を立てて試しに座らせるとき、少し無理矢理な感じになったのが良くなかったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
特別支援学校では予想もできないような問題行動を起こす生徒はたくさんいます。
ただ本人は問題と思っておらず何か理由があり、本人なりに問題を解決しようとした結果、周りの大人から見ると問題行動になっているだけなことがほとんどです。
何かある理由をしっかり見定めて、それを周囲が容認できる範囲で解決法を見つけてあげて下さい。
そうすれば問題行動も減り、社会から受け入れてもらえるような自立した生徒になっていきます。