障害者施設の事例
施設名: 特別支援学校
重度知的障害の方が一人の職員に固執した事例
対応者
対応者 特別支援学校教員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
重度知的障害の方が一人の職員に固執した。
対応に疲弊し、休みを取ることになった。
職員の行動を予め伝え、期待せずに済むようにすると良い。
トラブルが起きた背景
Mさんは突然気に入った女性のブームがきます。
若い女性職員は数人いるのですがその中で突然お気に入りの人ができます。
今回はWさんです。
そうなると登校してすぐに職員室に来てWさんを探します。
いれば大きな声で挨拶しますが不在だと「どこに行ったんだ。いつ来るんだ」と怒鳴ります。
そこで「分からない。知らない。」と他の職員が答えても納得せず、ずっと聞き続けます。
「今日は家の用事で休みです」と明確に答えることができれば納得します。
Wさんが職員室から出て授業に行くとずっと後ろをついて回ります。
そして「朝、何食べた?トイレ行くの?」などと質問して離れません。
Wさんがトイレに入ると出てくるまでドアの外で待っています。
授業が始まると自分の教室に戻りますが休み時間はずっと後ろをくっついており、昼休みに一緒に遊んでもらえないと暴れます。
ドアや棚を蹴ったり掲示物を破いたりし、下校時も「さようなら」の挨拶を10回以上返さないと暴れます。
Wさんは疲弊してしまい、もう出勤することが嫌になり産休を取りました。
対応者の中での対応
今回はWさんがとても大変でしたので、対応をWさん1人に任せてしまったのは良くないと思いました。
周りの人々で協力して対応すれば良かったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回はWさんがとても大変だったので、予めWさんの行動を聞いておき、学校にいる日といない日、遊べる日と遊べない日などをMさんに伝えておくことができると良かったと思います。
下校時の挨拶も「1回したら終わり」とMさんと約束しておくことが必要だったと思います。
固執してしまってからではなかなかMさんの気持ちを変えることは難しいので、初期段階で対応を考えればWさんが苦しまずに済んだと思います。
昼休みに遊ぶことも「水曜日だけ」とかに決めておけばMさんは期待しないで済んだと思います。
期待していると叶わなかった時にショックで受け入れられずに暴れてしまったのだと思います。
Wさんの困り感を職員全体でしっかりと受け止めて、対応の仕方について一緒に考えてあげるべきであったと反省しています。
Wさんがお休みに入ることでMさんは次のターゲットを探すと思われますが、その時には今回の反省を生かしていきたいです。