障害者施設の事例
施設名: 生活介護
重度知的障害の方が予定外のことが起こり不穏になる事例
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
重度知的障害の方が喫茶外出中におもちゃを欲しがり不穏になった。
言い方を工夫して今日はおもちゃを買えないと伝えると、納得してくださった。
利用者の方が不穏になりそうな状況を避けるようなシミュレーションをしておくことが大切。
トラブルが起きた背景
利用者のOさんと数名で近くのファミレスに喫茶外出に行きました。
好きなものを食べてお会計をして帰ろうとしたところ、1人の利用者がレジ前のおもちゃを手に取りました。
それを見たOさんが職員に「あれ買うの」と言い始めました。
おもちゃを買う予定はなかったのですが、あまりはっきり言うと大声を上げてしまうことがあるので職員は「Oさん今日のご飯美味しかったですね、また来ましょうね」と伝えました。
しかしOさんは「あれ欲しいの」と繰り返していました。
そして職員の肩にギュッと強く掴みかかってしまいました。
しっかりと買えないことを伝えないと、伝わらないまま不穏な状態が続くと思い、今日はおもちゃは買えないことを伝えました。
さらにもう1人の利用者は買うのではなく見ていただけということ、お母さんにおもちゃが欲しかったこと話しましょうかということも伝えると不穏ながらも「はい」と言っていました。
施設に到着すると気持ちを切り替えることができているようでした。
対応者の中での対応
買えないということがうまく伝わっていないと思い、伝え方に配慮して言い直したことが良かったと思います。
元々人のおもちゃなどが気になることがある方でしたが、レジ前のおもちゃまで気が回らなかったことは反省点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
利用者の方が不穏になりそうな状況を避けるようなシミュレーションをしておくことが大切だと思いました。
見通しを持っておくと1人で外出支援している時など、頼れる人がいない場面で慌てずに済むかと思います。
また1人だと事態の想定が甘くなってしまうかと思うので、あらかじめ他の職員にも起こりうることについての対応を相談しておくと良いと感じました。