障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
重度知的障害の方が気に入った女性職員のお尻を触る事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
重度知的障害の方が気に入った女性職員のお尻を触る
女性社員のグループを移動
行動の改善につながるような環境を作ったり、アプローチの方法を変える
トラブルが起きた背景
Tさんは女性に興味があり、こだわり行動もある利用者様で、気に入った女性職員がいると会うたびにお尻を触りに行ってしまいます。
こだわり行動になってしまっていて、一度始まってしまうと止めることができません。
そのたびに職員は毅然とした態度で注意をするのですが、なかなか聞き入れられません。
対応者の中での対応
そんな時Tさんのいるグループとは違うグループに、こだわっていた女性職員を移動させてみました。
職員とTさんとは3か月以上出会う機会がなくなりました。
すると、偶然顔を合わせてもその職員のお尻を触ることはしなくなりました。
距離ができたことでこだわりが和らいだのか、その後も顔を合わせても一度も以前のような行為はありません。
障害特性から、言葉での説明では意図や意味が届きにくいので、本人を何とかしようとするのではない物理的アプローチが良かったように思います。
切り替えるきっかけを上手に作ってあげることが大切だと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
言葉で伝えるのが難しかったり、叱っていることが伝わっていてもなかなか止めることができないのがこだわり行動です。
利用者様本人を何とかしようとするのではなく、行動の改善につながるような環境を作ってあげたり、アプローチの方法を変えることによって改善することもあります。
一度やってみてダメだったら、また別の方向性から試すなど諦めずに工夫しましょう。
何がヒットするのかは利用者様それぞれで違います。
なにより利用者様も職員もストレスなく行える方法なので、職員の注意がエスカレートする前に試してみてほしいです。