障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
ADHDの方の営業活動にまつわるトラブル事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
ADHDの方が多すぎる仕事を受注してしまい、トラブルに発展した。
双方の話を聞いて内容を整理し、状況を解決した。
対応の悩みを抱え込まず現場スタッフ間での相談、情報共有を行うことが大切。
トラブルが起きた背景
Fさんは社交的で友人、知人も多い利用者さんです。
事業所はパソコンを使ったデザインなどの制作活動をしている利用者が多いですが、Fさんはご自身の意向でデザイン制作などはあまりせず、その代わり友人知人に営業をかけてデザインの仕事を取ってくる、コミュニケーションの橋渡しをするという仕事をしていました。
Fさんは年賀状の仕事を取ってきたのですが、スタッフAの業務過密のためデザイン案の提示が期限を超えてしまいました。
以前にも何回か似たようなことがあり、軽んじられていると感じたFさんは現場スタッフNにカッとなって怒鳴ってしまいました。
Nさんは怒鳴るのは良くないと諭し、Fさんの話を時系列順に聞いて整理し状況を解決しました。
対応者の中での対応
事業所内で業務が遅滞したことは良くなかったと思います。
デザインに関与していないNさんに怒鳴るという手段を取るのは違うということを説明できた点は良かったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
おしゃべりが止まらないようなタイプの方、カッとなりやすい方などに対して、人を見る必要はあるものの毅然と対応することが本人のためになると思います。
事業所の対応で良くなかったところははっきりさせて改善しつつ、何でもご本人の言うことを聞く必要はありません。
また、ここ一年ほどの間に何度か似たようなトラブルが起きていましたが、もしかしたらその背景にご本人に初期の認知症のようなものがあるのかもしれない、などと気づいた別の現場スタッフもいました。
状況を多角的に見るためにも、対応の悩みを抱え込まず現場スタッフ間での相談、情報共有を行うことが大切です。