障害者施設の事例
施設名: 訪問介護事業所
ALSの方に夜間事業所で禁止されているマッサージを頼まれる事例
対応者
対応者 ヘルパー
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
ALSの方に夜間に事業所で禁止されているマッサージを頼まれた。
禁止されていると説明したが受け入れられず、癇癪を起こされた。
しびれが和らぐよう、どのようにしたら血流が良くなるかを考え行動するのが大切。
トラブルが起きた背景
Iさんは、常にベッドに寝たきりの状態で日常を過ごしています。
就寝する時は、睡眠導入剤を入れてようやく眠ります。
夜中にはいつも目を無理やり覚まし、足がしびれたからマッサージをしてくれと言われます。
しかし、当初事業所でマッサージは禁止になっていたので、Iさんに「ヘルパーはマッサージはできません。」と説明したのですが、その日はなぜか受け入れてもらえず癇癪を起こしてしまいました。
深夜なので当然ご家族の方は就寝されています。寝ているところをわざわざ起こしてマッサージをしてほしいとずっと言っていました。
足首を回す・伸ばすといった動きはいつもしているのですが「押す」という行為は禁止になっていました。
なかなか聞き入れてもらえず、結局ご家族の方を起こしてマッサージをしてもらっていました。
後日、マッサージをするのは暗黙の了解で行ってよいと言われ、現在はマッサージをしています。
対応者の中での対応
今回の対応については事業所の指示通りに仕事をやっているので、臨機応変な対応ができなかったのが反省点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
在宅介護で常にベッドで寝ている方だと筋力が落ち、しびれが出ることも多いです。体位変換が可能であれば横向きにして背中の除圧をしてあげるのが良いと考えます。
体位変換ができない状態なのであれば、手足を動かしてあげて血流を良くしてあげることが大切だと思います。
関節を動かして可動域を広げてあげるのも良いと思います。
ベッドから身体を浮かせてあげ、除圧をすることを意識し、どのようにしたら血流が良くなるかを考え行動するのが大切ではないかと思います。