障害者施設の事例

施設名: 就労移行支援

就労移行支援作業(職業)指導員精神障害1級うつ病

対応者

対応者

対応者 作業(職業)指導員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

薬の副作用で普段の調子と変わり、突然大きな声で他の利用者に絡む事が起きた。

利用者様と関係値の高いスタッフが、利用者同士でトラブルになる前にその場から離れ落ち着いてもらえるよう措置をとった。

他の職員と連携したり、事前に突発的な事態への対応をシミュレーションできていれば良かった。

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トラブルが起きた背景

私の勤めていた共同作業所は精神障害を抱えた人が通われていました。
その日は、事情があり8名ほどの少人数で箱詰めのような作業をしていました。
Fさんは薬の副作用の関係で朝が弱いので、その日も午後から作業所に来られました。
いつもは静かで紳士的なFさんですが、その日は言葉が荒く、突然大きな声で他の利用者に絡むようなことがありました。
Fさんが落ち着くように他の職員と声掛けなどして対応しましたが、Fさんの状況は変わらず他の利用者さんが怯える状況が続きました。
暴力的なことが起こりかねないという状況もあったので、Fさんから信頼をされていた私が声をかけて、近くの公園へ二人で散歩に出ました。
1時間ほど散歩しながらFさんと話した後に、落ち着いた感じになられたのでその外出先で見送ってFさんは帰宅して、私は共同作業所に戻りました。
今回荒れたFさんは、その荒れた日までは共同作業所では静かに過ごされており、職員である私とも様々なことを楽しく話してくれていたので信頼関係はありました。
なので荒れた日にも「調子が良くないようだから話を聞きますよ」という声掛けをして、共同作業所から外へ誘導しました。
荒れた言葉を作業所で発しながらも、他の人に迷惑をかけているという自覚を持たれていたのはこちらも感じましたし、他の利用者を長い時間不安にさせては良くないので、普段はしないことですがFさんと二人で散歩に出ました。

対応者の中での対応

良かった点
その場で臨機応変に対応したのは、他の利用者を守るためにも良かったと思っています。
また、結果的に荒れた言動をしたFさんとも更に信頼関係は深まったので良かったと思います。
悪かった点
Fさんのことをもっと正しく認識しておくべきでした。申告を偽られていた部分がありまして、職員が把握していたよりも重度の精神疾患があったことが、その荒れた日をきっかけに判明したのです。
医師との連携などが上手くできていなかった点があり、深く反省しました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

他の職員が混乱したり、職員の人手不足の状況がその場であったのですが、もう少し他の職員と連携したり、事前に突発的な事態への対応をシミュレーションできていれば良かったかと思います。

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