障害者施設の事例

施設名:
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ボランティアその他重度知的障害統合失調症

対応者

対応者

対応者 ボランティアその他

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

口腔内の感覚過敏があり、口の中に入れるものに対しての警戒心が強いので薬を飲んでくれない。

大量に氷の入った飲み物なら、中身は何でもだいたい飲めたので、飲み物に混ぜて服薬できるようになった。

粉が底に沈んでしまって飲み切れていない為常温の中に薬を入れてしばらく放置し、溶けてから氷を入れて飲ませると全部綺麗に飲むことができた。

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トラブルが起きた背景

息子は口腔内の感覚過敏があり、小さなころから偏食に悩まされてきました。
口の中に入れるものに対しての警戒心が強いので困っていたのは薬を飲んでくれないことです。
幸い体は丈夫でどうしても薬を飲まなくてはならない病気にはなったことなく育ちましたが、10歳のときに溶連菌感染症になり抗生物質の服薬が必要になり、なんとか対策をしなくてはならなくなりました。
Sは重度の知的障害があるため、薬の必要性を説いても理解はできません。
また無理矢理口に入れてもすべて吐き出してしまいます。
それまでも薬剤師さんなどに相談し、服薬ゼリーを使う、アイスクリームに混ぜる、などを試してはいましたが全てうまくいきませんでした。
処方されたのは「フロモックス細粒」という薬で、薬局ではバニラアイスクリームと一緒に食べると苦みが感じにくいとアドバイスをいただきましたが、アイスをもともと食べなかったので無理です。
しかし溶連菌感染症は抗生物質を飲んでしっかり治さないと後遺症の心配もある病気なのでどうしても飲んでもらわないとならず考えてみたのが、氷をたくさん入れてものすごく冷たい飲み物の中に入れて飲ませるということです。
なぜかというと、当時息子は冷たい刺激を気に入っていて、大量に氷の入った飲み物なら中身は何でもだいたい飲めたのです。
偏食で野菜不足を解消するために、青汁に氷をたくさん入れたものも喜んで飲んだりしていました。
そこで味を少し誤魔化すためにミックスジュース少量の中にフロモックス細粒を入れて、さらに氷を大量に入れてあげてみると、なんとすんなり飲んでくれました。生まれて初めて薬をまともに飲むことができてそのときはとっても喜ばしい気持ちでした。

対応者の中での対応

思いついたのはたまたまではありますが、薬剤師さんに相談したりネットで検索して一般的な対策法を試すのではなく、息子の好きな刺激(冷たい刺激)を取り入れて薬を飲んでもらうことを考えついたことが良かったと思います。
1日3回が基本の薬ですが、お昼は学校なのでさすがに学校で氷を入れてジュースでという対応はお願いできないため、医師に相談して粉量を調整し1日2回で対応していただきました。
5日間飲み切ることができました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

ジュースに溶かして飲ませていましたが、粉が底に沈んでしまって飲み切れていないこともありました。
冷たいジュースではなく常温の中に薬を入れてしばらく放置し、溶けてから氷を入れて飲ませると全部綺麗に飲むことができました。

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