障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
騒音が原因で利用者同士のトラブルになった事例
対応者
対応者 世話人
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
電話の話し声がうるさいという理由で、別の利用者が怒って突き飛ばしてしまった。
事情を聞き、深夜まで大声で電話していたことが問題だと判明。夜間の不要不急の電話を禁止するルールを作った。
問題となった行為に制限を掛けるだけではなく、利用者同士のトラブルに対する怒りのコントロールについても指導することが重要。
トラブルが起きた背景
2020年9月、勤務先の障害者向けグループホームの女性棟での出来事です。
Iさんが電話で話す声がうるさいという理由で、Hさん(36歳女性)が怒ってIさんの部屋に乗り込んでIさんを突き飛ばしました。
Iさん、Hさん双方から事情を聴いた結果、Iさんが午前1時にも関わらずに大声で電話していたことに問題があると判明し、それ以降グループホームでは「午後11時から午前7時まで、不要不急の電話は禁止」というルールが制定されました。
対応者の中での対応
ある意味ではIさんを突き飛ばしたHさんを擁護するような裁定になってしまったため、この点は悪かった点かもしれません。
それでも、利用者間のトラブルを避けるためのルールを作ったのは良かった点だと確信しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
気持ちは分かりますが、HさんがIさんに暴力を振るったことだけは良くないことです。
暴力を振るったHさんに「どうすれば暴力以外の手段でIさんの騒音を何とかすることができたか」について自分の意見をまとめさせることが重要であったと、今になって思います。
今後同じような状況になれば、単に問題となった行為に制限を掛けるだけではなく、利用者同士のトラブルに対する利用者の怒りのコントロールについても指導すべきだと考えています。