障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
就労継続支援B型作業(職業)指導員軽度知的障害うつ病
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Tさんは、知的障害者入所型の就労支援施設にて入所されていました。
軽度な知的障害はあるものの比較的穏やかな性格で、普段からほかの利用者さんやスタッフに対して優しく接してくれるマスコット的なキャラクターです。
平日は就労支援の仕事棟にて決まった時間の勤務を行っており、休日には就労支援で働いて得たお金を持って近くのスーパーへお買い物に行きます。
お金は基本的に利用者さんが管理しています。
私は初めてTさんの買い物へついていくことになった際に、お買い物は短時間で済ませていたので帰ろうとしましたが、フリーペーパーのある棚の前から動かず、同じフリーペーパーを何枚も自分のカバンにしまっていました。
私はその癖を知らなかったため、1部だけだよと伝え1部以外は棚に戻すように促しました。
そのまま施設へ帰ったものの、普段は明るいTさんが夕食後まで口を利かずにふさぎ込んでしまいました。
ほかの職員に相談したら、チラシは決まった部数持って帰ってくるのがTさんの中の決まりだったそうです。
こだわりでした。現在はTさんのこだわりを理解し接することを心がけています。
対応者の中での対応
悪かった点は、こだわりの理解が追い付かずに数日間気持ちを落込ませてしまった点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
私は勤務して間もないころ、様々な仕事を一人で任されることも多くありました。
そんな時にいつも業務の内容のみ先輩職員に聞き安全にこなせることを心がけていましたが、施設外で起こるそれぞれの利用者さんのこだわりなどの決まった言動、注意してみるべき言動まで先輩に聞いてはおらず、利用者さんの気持ちを理解することができていませんでした。
特にこだわりの強い利用者さんだと施設外でのパニックなどが起こり、利用者さん本人がつらい思いをしたり出かけている先に迷惑をかけることになってしまったりと様々な混乱が想像できます。
このようなことを防ぐために施設外での業務の際は施設外業務の段取りだけでなく、その状況で考えられる利用者さんの行動、毎回やっている癖やこだわりなどについても情報として共有しておくべきだと思います。