障害者施設の事例

施設名: 就労継続支援B型

就労継続支援B型作業(職業)指導員重度知的障害自閉スペクトラム症(ASD)

対応者

対応者

対応者 作業(職業)指導員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

トラブルが起きた背景

Nさんは自閉症スペクトラムをお持ちの方です。
予定の変更や見通しが立たないことが苦手で、不安なことがあると周囲の他利用者を他害してしまうことがあります。
内職作業中に突然大声を出し、隣にいた他利用者の背中を叩くことがありました。
その時、いつもと変わらない内職で皆静かに過ごしていたため原因がわかりませんでした。
Nさんには別室でクールダウンして頂き、保護者に相談することにしました。
すると、前日にふだん見ているテレビ番組が放送されず自宅で不安定になり興奮状態であったことがわかりました。
連絡ノートに記入すると本人が読めるため記入しなかったとのことです。
また、保護者が大きなことではないと判断し連絡をしなくてよいと思っていたとのことでした。
そこでもし自宅で何か変わったことがあった場合は連絡ノートではなく電話連絡をして頂くようお願いをしました。
どんなに小さなことでも構わないので連絡がほしいことをお伝えしました。
それから事前に連絡を頂けるようになり、不安定になることがあった日は職員配置を増やしたり、作業の変更ができる他利用者の方に作業を変更して頂く等し他害行為を減らすことができました。

対応者の中での対応

保護者と連携し、情報を共有し会えたことがよかったと思いました。連絡ノートはありますが上手く使いきれていないことがわかり他利用者も含めて改善出来たと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

自閉症の方は自分の気持ちを言葉にできないことが多いと思います。
怒りや不安が他害行為に繋がってしまいます。
本人の気持ちに寄り添うため、保護者や他の支援者と密に連携を取り情報を共有していくことが大切だと思います。
なかなか連絡がつかない保護者もいらっしゃいますが、連絡手段を変えたりすることで改善されます。
他害行為をしてしまう利用者はやってはいけないとわかっていることがほとんどです。
それでも他害行為をしてしまう程、抱えられない辛さがありそれを伝えることができないのだと思います。
普段から本人が気持ちを伝えられるツール、例えば筆談や絵カードなどがあるのも良いと思います。
今回はそれも難しかったためすぐに保護者に連絡しましたが本人の特性に合った方法を試すのも良いと思います。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

介護施設の事例一覧へ