障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
グループホームから利用者が脱走しようとした事例
対応者
対応者 生活支援員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
グループホームから利用者が脱走しようとした
当直スタッフにて阻止
きちんと説明すれば理解を得られるため、利用者のペースに合わせつつきちんと話をする
トラブルが起きた背景
Iさんは知的障害・統合失調症・パーソナリティー障害があり、特にパーソナリティー障害が酷くスタッフを振り回す言動がたくさんありました。
母親からの虐待で施設に入所しましたが、なかなか適応せずスタッフへの不満ばかりをもらしていました。
そしてある日の夜、スタッフを突き飛ばし施設を逃亡しようとしました。
その日の夜は当直スタッフに止められたので逃亡は出来ませんでした。
その次の日、本人に対して、グループホームに行き家には帰れないことや、万が一逃亡するとお金もないため命がなくなることをはっきりと伝えました。
知的障害があるので、ゆっくりと時間をかけて伝えました。
そうしたら最後には分かってくれました。
対応者の中での対応
Iさんはは軽度の知的障害・パーソナリティー障害はありましたが、比較的状況を察知する力はありました。
ゆっくり丁寧に説明したのが良かったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
パーソナリティー障害の人にはゆっくりとで良いので、自分の置かれている状況をきちんと説明する必要があります。
さすがに警察沙汰になるのは嫌だと思ってくれるので、きちんと説明すると理解してもらえる場合がほとんどです。
そしてその際には利用者のペースで話をするという基本的な話し方を忘れてはいけません。
こちらの話を押し付けると信頼関係が無くなっていきます。
ほとんどないですが、どうしても理解してもらえないのであれば、自己決定は認めるけど、それに対する責任はきちんと取らせるという姿勢をきちんと示すことが大切です。
そのような姿勢をとった方が良い結果になると思います。