障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援A型
自閉症の利用者が職員に無言で近づき頬を触った事例
対応者
対応者 世話人
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
自閉症の利用者が職員に無言で近づき、頬を触った。
やめてくださいと言っても伝わらず、事務所へ駆け込んだ。
ダメなものはダメと毅然とした態度で伝えることが重要。
トラブルが起きた背景
Oさんは自閉症をお持ちの方で、集団には適応できず、常にヘッドホンを耳に付けながら施設内を1人で徘徊されて1日を過ごす方でした。
私はグループホーム職員としてその施設で働く事になりました。
そんなある時、私がお手洗いから出て手を洗っていると後ろに人の気配を感じ、驚いて振り向くとOさんが佇んでいました。
どうかされましたか?とOさんに声かけするとその時はサッといなくなりました。
また別の日にもトイレから出て手を洗っていると気配を感じたので振り向くとOさんがいました。
するとOさんは急に無言で私に近づき、頬を触ってきたのでやめてくださいと伝え距離をとりましたが、どんどん距離を詰めてくるので怖くなり他の職員のいる事務所へ駆け込みました。
対応者の中での対応
もっと強くやめて下さいと伝えないと相手に伝わらないと先輩に注意を受けました。
私は相手がご利用者なので丁寧にやめて下さいと伝えましたが、それでは相手に伝わらずダメでした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
とっさにこの様な場面になるとあたふたしてしまい、強い毅然とした態度で接するのは難しいとは思います。
しかし、障害を持ったご利用にもっと言葉が伝わるように、毅然とした強い態度でダメな事はダメですよと言えるようにならなくてはいけないと学びました。
これは男性のご利用者に限らず女性のご利用者にも言える事で、相手が女性でも中にはキスをしたがるご利用者もいます。
相手が男性でも女性でも、ダメな事はダメなんだと伝わる言い方で伝えなければいけないと感じました。
支援者としてご利用者が気持ちよくお仕事出来るように、今後も日々ご利用者と向き合いながら勉強していきたいです。