障害者施設の事例
施設名: 特別支援学校
他の障害者の言動を笑った事例
対応者
対応者 特別支援学校教員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
他の障害者の言動を笑った
一日かけて、何が悪かったかを話し理解してもらった。その後、利用者さんに謝罪した
良くない点ははっきり伝え、時間をかけて具体的に話す。一人で対処せず、チームで取り組む
トラブルが起きた背景
Yさんは支援学校の生徒で軽度知的障害を持っていますが、ほとんど普通の高校生と変わりません。
体はとても小さかったですが、日常会話もできるし普段の日常生活においてもほとんどサポートなく生活ができるような人でした。
実際の事業所がどんなところかというのを体験するために他の事業所さんに行って、実際にいろんなことを学び教えてもらうという体験活動がありました。
その際に利用者さんに重度の障害のある方がいて、なかなかうまく会話もできないというような方です。
Yさんはその人の言動を見て笑ってしまいました。
利用者さんは重度ということもありそのことに関しては気づいていませんでしたが周りには嫌な空気が流れていました。
そのときに注意をし後日、振り返りということで一日かけて話をしました。
Yさんは本当にいけないことをしてしまったと泣きながら反省をしていました。
その後日、利用者さんに謝罪をしました。
この体験を通して、Yさんは自分と同じような障害特性だけでなく多種多様な障害があるということを学べたと思います。
対応者の中での対応
まる1日かけて丁寧に話をしたのが良かったと思います。
サクッと終わらせれるような話ではないので時間はかかりましたが、きちんと理解ができるまでできたことが良かったと感じています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回のYさんは軽度の知的障害なので、ゆっくりと丁寧に話してあげれば理解することができました。
その人の障害の程度にもよるとは思いますが、だめなことはだめとはっきり、そして時間をかけて丁寧に話をしてあげるのが良いと思います。
障害が軽度であるからこそ人間関係のトラブルは非常に多くあると思いますし、実際に本人たちがこれからぶち当たっていくであろう壁です。
そのときと場合によって、その場に応じた支援をしていかなければなりません。
適当に「それはだめだよ」ではなく、具体的に段階的に、視覚支援なども行いながら解決していくべきです。
その一回の支援で身につくかどうかもわからないので継続的な支援も必要です。
またもしトラブルが起こった際は自分だけで判断するのではなく、チームで取り組んでいくことが一番重要だと思います。