障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
入院を拒否した利用者が施設を脱走した事例
対応者
対応者 相談支援専門員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
入院を拒否した利用者が施設を脱走する
警察に連絡、無事保護され入院にも同意した
入院について丁寧に説明するほか、重要なことは主治医経由で伝えてもらう
トラブルが起きた背景
グループホームに入所しているAさんは外出時に車に接触し、腕の骨が真っ二つになる大怪我をしました。
すぐに精神科の主治医に連絡をし、整形外科のある病院に入院するように言われましたが入院を拒否しました。
Aさんは入院事態に拒否感があったんです。
命に関わると説得しましたが施設を脱走してしまい、すぐに警察に連絡しました。
そうしたら2時間後には警察に保護され引き渡されました。
警察署に連れに行った際にも「入院は嫌だ」と言っていましたが、警察署から「きちんと治療を受けなさい。命を捨てたらいかん」と言われていました。
その一言が聞いたのか、整形外科への入院に同意しました。
それからはきちんと治療を受けています。
対応者の中での対応
この方の場合主治医との上下関係はできていました。
そのため、主治医に直接説得してもらえば良かったと感じました。
そうしたら脱走することもなかったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
そしてこの人には入院=医療保護入院(強制入院)という図式が出来上がっていました。
昔、警察経由で無理矢理入院させられたことがあったようで、本人にはかなり辛い出来事だったようです。
精神科の入院と内科や外科の入院とでは全く違うという事実をもう少し丁寧に伝えておくべきでした。
そうしたら違っていたと思います。
それからは大切なことは、主治医を通すようにしました。
そのようにしたら、どんな指示もきちんと聞いてもらうことができるようになり、トラブルもなくなりました。