障害者施設の事例

施設名: 就労継続支援B型

就労継続支援B型作業(職業)指導員精神障害2級統合失調症

対応者

対応者

対応者 作業(職業)指導員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

進路を決める大学4年生のとき、福祉施設で職員として働くかそれとも他の仕事に就くか迷っている時に、補助スタッフとして支援事業の現場に携わる機会を得られました。
補助スタッフとして働かせてもらうことを事業利用者さんに挨拶をすると、好意的に受け止めてくれたのは1割もいない、殆どの者は私のことをウザイと見ており、唯一私のことを睨み付けていたのが私と歳があまり変わらないAさん27歳。
Aさんが私のことを睨み付けていたのは他のスタッフさんも気付いており、挨拶を終えた私の肩を軽く叩き落ち着かせてくれた。
Aさんらが行うのはチラシ等の封緘作業、封緘作業では指に接着剤が付くことがあるのですが、いちいち手に付いた接着剤を手洗いしていたら仕事が捗りません。 指に付いた接着剤が気になるのか、手を洗うためにAさんが何度も席から離れるため「次の封緘作業でどうせ汚れるのだから、最後にまとめて洗ったらどうですか?」とAさんに提案すると、提案を注意と受け止めたAさんが突然私に殴りかかって来ました。
Aさん、「お前、俺のことをバカにして笑っただろ!」 私、「バカにしてませんよ」 Aさん、「・・・」 Aさんが大人しくなったのは殴りかかって来たAさんを私が取り押さえたから。 Aさんが私に殴りかかって来たのは補助スタッフである私のことをAさんはナメていたから。しかし床に押さえ付けられ苦しい思いをするとAさんからナメられることはなくなり、それ以降は他の利用者さんも私に対する接し方が変わりました。

対応者の中での対応

殴って来た者を取り押さえるのは正当な行為ではあっても、利用者さんやその家族からすれば私のしたことは暴力と受け取られる。

今後同じ事例が起きた時の対処法

封緘作業で指に接着剤が付くのを気にする利用者さんは多い。
1人が手を洗い始めると、他の利用者さんもつられて手に付いた接着剤を気にするようになり、接着剤が付く度に手を洗っていたら仕事は捗らない。
正常な人からすればわざわざ手を洗うのは面倒くさいことだが、利用者さんからすると面倒くさいことをしても気になることを解消させたい。 就労継続支援の立場としては手を洗うのはダメと言うより、就労に支障を来さない方法で利用者さんの気になることを解消させてあげるほうが賢明。
わざわざ手洗い場に行かなくても、アルコール等の除菌液でキレイにすることは可能。 利用者さんは手がキレイになることまでは望んでいない、接着剤が指に付いていないか気になるだけ。 市販の除菌液で指を拭うだけで、気になるのが解消され仕事は捗るようになる。
除菌液で拭うことは、正常な人から見れば面倒くさい手間なことだが、気になったらセーブ出来ないのが利用者さん。 面倒で手間なことでも、利用者さんからすればそれをしないと気になって先に進めないのです。
気になるのは防衛本能、本能を意思で抑制するのは不可能。不可能なことに時間を割くより可能なことを簡素化することで(手洗い場の手洗いから除菌液の使用に変える等)就労の遅れを最小にすることは可能です。

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