障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
共同生活援助(グループホーム)栄養士中度知的障害自閉スペクトラム症(ASD)
対応者
対応者 栄養士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
私の働いていた施設では、カウンター式でお食事を提供させていただき、障害のある利用者様へもできるだけご自分で準備したお食事を取りに来ていただいておりました。
Mさんはご自分の名札がお盆に乗っていれば、それが自分の分のお食事であると理解し自分の席に持っていき、介助なしでお食事ができる方でした。
厨房と食堂は扉で区切られており、利用者様も施設職員様も原則厨房には立ち入り禁止となっていますが、Mさんは厨房内が気になるのか度々扉を開き入ってきてしまうことがありました。
当たり前ですが厨房内は衛生面をとても気を付けています。
髪がでないよう帽子を被り、厨房内に入る前にコロコロで衣服に着いた髪やゴミをとり、2度手洗い、アルコール消毒をしてから入るようにしています。
そこにMさんは侵入し、タオルを振り回しながら厨房内を走り回りあちこちにぶつかっていました。
暴走するMさんの止め方も判らず、施設職員様に連れていっていただくことしかできませんでした。
何度もそのような事があったため、厨房と食堂の間の扉に鍵をつけていただけないか提案し、利用者様がいる間は扉を開けないと職員会議で決めていただきました。
その後は厨房内に入ることはなくなりました。
対応者の中での対応
自分だけではどう対応したら良いのか判りませんでした。入らないで欲しいと言葉にしても理解していただけませんでした。
根本的に入れなくなるよう鍵の提案をし、認めてもらえて良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まず、自分一人でなんとかしようと思うと怪我をする可能性もあります。
相手は男性で加減なんてしてくれませんから。まず助けを求めることが大事なことだと思います。
普段お相手と接してる方にどうしたら良いのか聞いてみるのもいいかもしれません。こちらの話を聞いてもらえるようなコツやタイミングを教えてもらえると思います。
施設の建物、設備に対して不足があると思ったら我慢せずに言ってみていいと思います。
こういうことで困っているのでこうして欲しい。と具体的にお願いをすれば了承していただける可能性は高いと思います。
また、普段から職員間の情報伝達が重要になってくるかと思います。信頼関係を作っておくことが、あらゆる問題を解決する近道だと思います。