障害者施設の事例

施設名: 生活介護

生活介護生活支援員重度知的障害

対応者

対応者

対応者 生活支援員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Tさんは重度の知的障害をお持ちの方で、知能としては3歳~4歳児くらいの理解能力です。
地域作業所に同行し、作業書の清掃や小物作りを一緒にしていました。
ある日本人が気を利かせてトイレの掃除をしていました。
そこへ一緒に働く職員(50代女性)がやってきて、「それでは時間なので帰宅したいと思います」と本人に伝えると、本人から「今日はトイレ掃除もしたよ」と報告が。
恐らく褒めてほしかったと思うのですが、女性職員も他の利用者さんに手を取られており「わかりました。それはもういいです」と答えてしまいました。
それを聞いたTさんは「ばかやろうーーーーー!」と激昂し女性職員の髪をつかみ暴れます。
なんとかTさんを女性職員から引き離し別室へ。少し時間を置いて落ち着いたところで私が「大丈夫だった?ちょっと傷ついちゃったのかな。」と話すと「謝る」とのことで一緒に女性職員の元へ。
一時は「謝る」と言っていたものの、女性職員を前にすると再度「ばかやろうーー!」と始まってしましました。
その後Tさんが「苦手だ」と話していた男性職員が来るとパタッと止まりました。

対応者の中での対応

利用者さんの気持ちに本当に寄り添っていたか?見かけで落ち着いたとこちらが判断しても、気持ちを切り替えるのには人それぞれかかる時間が変わると学びました。
安易に謝罪させるべきではなかったと思いました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

重度心身障害の施設では、毎日何も起こらないほうが珍しいです。
精神面でも身体面でも多くの手助けを必要とする方々です。
中にはこちらに対して暴力を振るったり、暴言を吐く方も多数おります。利用者のみならず、介助する側にも高度なメンタルコントロールが必要になってきます。
普段と違う出来事が起こり、本人が動揺している場合には十分な時間を置いたほうがよい。人によってはそれが1週間かかることもあることを念頭に置く。
利用者によって気分を整えるスイッチ(きっかけ)がさまざまであることを知る。
日頃から観察したり情報共有しなから知っておく等。
もちろんこの限りではありませんが、最低でも以上の方法が必要かと思われます。

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