障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
共同生活援助(グループホーム)世話人中度知的障害注意欠如・多動症(ADHD)
対応者
対応者 世話人
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Kさんは中度の知的障害をお持ちの58歳男性でした。
しかしながら、普段接している限りでは大きな問題もなく、周りの人とのトラブルもありませんでした。
ところがある日、施設を勝手に抜け出してしまって大騒ぎになるという事件が発生しました。
今までになかったことだったので、他の職員も含めて必死で探し回ったのですがなかなかみつかりませんでした。
結局30分ほど経過して、家に帰る途中の道でKさんが発見されました。
こちら側に非があったわけではないのですが、状況を説明してご家族の方が憤慨して訴えるとまで言われました。
最終的には今後の対策や、これからも予測できないKさんの行動に注視するという話し合いを施設長と行い、納得してもらいました。
対応者の中での対応
ご家族への説明を真摯に、丁寧に事細かに時間をかけて行ったことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今後の対応としては2点挙げられます。
1つ目は、予測できない事態にも備えていくということです。
今回の場合はKさんが問題なく生活を営めていたため、今まで厳しく監視したりしていませんでした。
支援が必要な重度の方々には普段から注意を向けていたのですが、そのためKさんがいなくなったことに気がつくのに時間がかかりました。
そのため、思い込みや安心感を抱いて仕事をしないことが大切だと感じました。
なにかトラブルがあるかもしれない、そういう目線で常に行動するように心がけています。
2点目は、トラブルが起きてしまった場合、ご家族への説明をごまかしたり怠ったりしないことです。不審な点があると納得もしてもらえず、トラブルは尾を引くことになると考えるからです。