障害者施設の事例
施設名: 共同生活援助(グループホーム)
共同生活援助(グループホーム)精神保健福祉士精神障害2級
対応者
対応者 精神保健福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
家族との人間関係が壊れたAさんは、行き場がなくグループホームに入所しました。
彼女は服薬コンプライアンスが悪く「副作用が嫌だ。」と言い、その度に再発しては入院を繰り返していました。
案の定グループホームに入所してからも時々服薬していませんでした。
そして再発し入院スレスレまで悪化しました。その状況を主治医に伝えると「最後の手段だけど、ハロマンスを注射しよう。」と言いました。
主治医は本人に「ハロマンスは副作用がないから。しないと強制入院だよ。」と言いました。
そうしたら彼女は素直に注射に応じてくれました。本当に良かったと思います。ほっとしましたね。
今ではハロマンスと付き合いながら調子を維持しています。
対応者の中での対応
主治医とすぐに連絡をとったのが良かったです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
このような場合だと主治医との連携が非常に大切ですね。
どんな利用者でも強制入院は嫌なものです。
主治医には強制入院の権限があります。その権限をうまく利用して服薬や注射に持っていく事は非常に大切だと思いました。
そのためには普段から主治医とのパイプをきちんと持っておく事はもちろん、福祉サイドのスタッフと主治医との信頼関係の構築も非常に大切だと思いましたね。
そして確実に服薬もしくは注射を継続できる支援環境も非常に大切だと思います。
このような環境を整えておくと、少なくとも再入院の可能性はかなり低くなりますし、仮に再入院してもかなり短い入院になると思います。
そしてそれは利用者の自己実現に繋がっていくと思います。