障害者施設の事例
施設名: 就労移行支援
就労移行支援作業(職業)指導員
対応者
対応者 作業(職業)指導員
対応者 男性
お相手
性別 女性
トラブルが起きた背景
自閉症スペクトラムを抱えており、就労移行支援を紹介されたから入所しただけという利用者に対して、十分な説明がないにもかかわらず、高圧的な態度で責めたてた。
次第にエスカレートしていき、他者の面前で罵倒するような態度も見られた。
面談の機会があったので、そのことを指摘すると、自分たちは完璧な人間ではないと言って開き直った。
後から分かったことだが、その職員は相手によって態度を変えるタイプであることが判明した。
対応者の中での対応
良かった点は、面談でのやり取りを録音して苦情を入れる準備をしていた。当該職員に多少態度の変化が見られたので実際に苦情は入れなかった。
熱くならないで抗議したこと、自身の正当性を淡々と述べたことが良かった。
悪かった点は、障害特性上やむを得ないが、問題が大きくなる前に抗議する必要があった。本人に直接抗議するのではなく、上司に知らせる必要があった。
職員が障害を理解してくれているとは限らないことを知っておくべきだった。
今後同じ事例が起きた時の対処法
少しでも異常を感じたら、早めに上司に知らせることと、本人に直接抗議することは控えたほうが良い。
就労移行支援事業所は移籍することができるので、その事業所にこだわる理由が特にないならば、無理してそこにとどまらず移籍することを検討したほうが良い。
また、気分がすぐれないことを理由に早退することも、自分を守るために必要なことである。
感情を害するほどに抗議しても得することはほとんどなく、職員も精神障碍者に対して見下すようなところがあるので、話し合ってもろくな議論にはならない。