障害者施設の事例
施設名: 就労継続支援B型
就労継続支援B型ボランティアその他中度知的障害 ダウン症
対応者
対応者 ボランティアその他
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
就労支援事業所に通うGさんはダウン症ながら人懐っこく明るい性格で事業所にもよく馴染んでいた利用者でしたが、室内に置いていたパソコンに興味が湧いたのか、職員がいない間にこっそり近付き、デスクトップに置いてあったデータをすべて消してしまいました。
ソフトを使ってデータは復旧できましたが、今後の対策としてデスクトップ上にデータを置かないことになりました。また、パソコンを置く場所に留意することになり、別の建物に移して持ち出さないことになりました。
対応者の中での対応
利用者の行動範囲を安易に考えていたため、パソコンを操作することまで想定できていませんでした。
また、パソコンの画面が表示されっぱなしになっていたことが原因でもあったため、離席した際はパソコンの画面をロック画面にするなどの措置を取っていなかったことが悪い点でした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
障害を持っているとはいえ若い利用者はデジタル機器の操作に慣れ親しんでいる可能性があるという想定で考えて、パソコンやタブレットはそもそも見えない場所に設置することが重要だと思います。
また、どうしても利用者の目に付く場所にパソコンを置かなければいけない場合は、視覚的に見えないフォルダにデータを移すことで大元のデータを削除されるトラブルは未然に防ぐことができます。
パソコンのことまで考えが行き届かなかったため、念には念をという考え方で対応することが必要だと思いました。